第32回大山登山マラソン


3月12日(日)に開催された大山登山マラソンに参加してきました。

初めての大山登山がまさかのマラソン!厳しいレースになることは覚悟していましたが、本当に過酷なレースでした。逆に大山を登ったことがなかったからこそ、チャレンジできたのかもしれません。

コースは大山街道をひたすら登る標高差650m、片道9kmのワンウェイコース。7km付近からフィニッシュまでは、参道から女坂へと続く1610段の石段が待ちかまえています(公式サイトより)。

受付は年代・性別により異なりますが、9:30までとゆっくりめ、自宅をバタバタ急がず出れたのはありがたかったです。

受付からスタートまで1時間近く待ち時間がありますが、着替えたり会場内を散策したり、少しアップしたり。

それでも手持ちぶさたになり早めに声がかかったので集合時間にはすぐに並んでスタンバイ。しばらく待ちましたが、さほど寒くなく辛くはありませんでした。

そして、いよいよ会場の小学校から商店街を通り、伊勢原駅前のスタート地点へ移動です。

スタート地点の駅前では、たくさんの地元の方々がランナーを見送るために集まってくれていて、ちょっと感動。

走り始めてからも沿道の所々で地元のみなさんが応援してくれものすごく力になりました。普段のマラソン大会にはない暖かさと町をあげてマラソン大会を開催し応援してくれていることを感じ、ものすごく感動しました。

そして、いよいよスタートです。まずは走れるところまで、できることなら石段に入るまでは走りたいという想いをいだきながら走ります。

しばらくは身体が重いながらも快調に飛ばしていましたが、徐々に登りになり1kmが恐ろしく遠いんです。

ただただひたすら走ります。途中給水や、地元の方のエイドで大好きなスニッカーズ(チョコレート)を1ついただきながら、力をもらって走ります。

それでも、やっぱりキツくてとうとう参道に入る前にダウン。歩いてしまいました。

その後、たまに歩きも入れつつ、やっと参道に到着。両サイドのお店を眺める余裕はなく、お店の方々からも応援を受けながらさらに先に進みます。

そして、いよいよ石段へ。

勝手にイメージしていた石段とは全く違って、ほぼトレイルです!

きれいに整備された階段ではなく、ガチャガチャしていて、木の根っこがあったりと足場を1歩、1歩確認しないと落ちてしまいそうな険しい石段が永遠と続きます。

そう、本当に永遠と!1610段は甘くありませんでした。登っても登ってもゴールは見えない。

太ももはもちろんキツかったですが、途中から右足指の感覚がないのが辛かった。

さすがに途中なんども立ち止まり呼吸と筋肉を休めないと前へは進めませんでした。

ただ、休むことで筋肉が復活するので登り続けず休むのも大事な走り方だなと思いつつ、ひたすら登ります。

ちなみに途中でいただいたスニッカーズは石段の休憩時にいただきパワーチャージしました。

そして、散々苦しんだ石段の先に、やっとフィニッシュゲートを発見。

無事にゴールできました。

散々登ってきたのに、休むのもつかの間、さらに先まで登り、みかんと給水をいただいてから、お詣りし、無事に走りきれたお礼をしてから、下ってお汁粉とお粥の列へ。

さほど待たずに、お汁粉とお粥をもらいアツアツのうちにいただきました。

お粥はアツアツでしっかり塩気があってめちゃくちゃ美味しい!お汁粉も白玉が2つも入って甘すぎず、これまた美味しく走り終わったあとの身体に染み渡りました。

食べ終わって、大山からの景色とゴールしてくるランナーたちを見ながら、しばしの休憩。

ただ、あっという間に身体が冷えてきたのとずっとトイレを我慢していたので、トイレの表示に誘導されるまま、男坂方面へ。

結局、トイレはなく、登ってきた女坂より険しい男坂を必死に下りながら、最終的には、ゴールの会場までゆっくり走って帰りました。

いやぁ〜、本当に厳しいレースでした。『やっぱり山は走るもんじゃないな!』と思いながらも、大会が終わって数日経つとまた走りたい想いがフツフツと湧いてくるのは何故でしょうか。

魅力はやっぱり険しいコースであることと沿道の暖かい応援。そして、レースが終わって帰りのランニング中でも、町の方々が『お疲れ様!』と暖かかく声をかけてくれたことが嬉しくて、感動で町全体が暖かくランナーを迎え入れてくれていることに感謝しつつ、また大山を走ろうと思ってしまうのです。

とにかく、とっても暖かい素敵な大会でした。

最後に、

大会関係者のみなさま、そしてたくさんの地元のみなさま、楽しく走らせていただいたこと本当に感謝しかありません。ありがとうございました。


大会会場。開会式にて。

会場からスタート地点へ向かうため商店街を移動。

駅前のスタート地点。ちょっと独特の雰囲気に緊張しました。

この辺はすでに少し歩いていました。

参道に入るところでの給水地点。もうヘロヘロ。でもここからが地獄のはじまり。過酷さの本番です。

1610段の石段はとにかくキツかった!ここはまだいい方です。もっと足場の悪いところは死ぬかと思いました。

やっと見えたフィニッシュゲート。長かった〜。


この先、さらに階段を登り・・・

お詣りしてきました!


走り終わったあとのお汁粉とお粥、ものすごく美味しくて身体が暖まりました。


辛かったことが吹っ飛ぶようないい景色。また来年もチャレンジしたいです!