いよいよハーフマラソンスタートです!
号砲は8時。今回Eブロックスタートということもあり、スタートしてもしばらく動きはありません。待つこと数分、やっと動き出しましたがすぐには走れず、スタート地点手前ぐらいでやっと走れるようになりました。
スタート前にいろいろありすぎたのが良かったのか、スタート入りのペースはゆっくりめ。今回は自分のペースで周りに惑わされず、突っ込まず行けました。ただ、Eブロックスタートだけに、周りのペースがちょっとゆっくり、走りづらさがあったので、少し自分のペースになるようスピードを上げ調整しました。そして、公園を出る頃には周りのペースもいい感じで走れる位置につけていました。
公園外周を抜けて、消防署前からさらに大通り、笹目通り〜目白通りへと向かいます。前半のこのあたりは、去年のあの身体の重たさと打ってかわって、身体がとても楽。沿道のたくさんの応援、公道を走る久しぶりのレースに自然と笑顔が溢れていました。レースで走れる楽しさを実感した区間でもありました。
目白通りから『としまえん』に続く、石神井川沿いのコースに入ります。この地点では、まだ、笑顔で余裕はありました。
そして、7.3km地点からこのコースの目玉でもある『としまえん』へ。今年は周りを見渡す余裕がありました。小さい頃に来たことのある『としまえん』に懐かしさを覚えながら、あっという間に『としまえん』内のコースは終わってしまい、また石神井川沿いコースへ戻ります。
そして、とうとうスタミナ切れが来てしまいました。石神井川沿いコース後半から段々キツくなってきました。まだ10kmも行っていません。やはり、走り込みの少なさがここへきて出てきました。
石神井川沿いから大通りの環八通りへ入っていくと、また沿道の応援が多くなります。応援に力をもらいますがかなり苦しくなってきました。でも、今回は出来るだけ苦しそうな顔で走りたくないという思いもあり、苦しさを表情に出さぬよう頑張りました。
環八通りを進むと、春日町トンネルを通過します。ここがやや下って登るコースになっていて、苦しい走りに加え坂道とかなりきつく堪えました。
それでもなんとか走りきりましたが、ここからが我慢の区間でした。とくに14km〜15kmあたりは一番辛く、1kmがかなり遠く感じました。住宅街のコースに入るととうとう辛さに顔がゆがみます。そんな中、地元の方々に暖かい言葉で『女子頑張れ〜』『男子を抜かせ!』と応援とゲキを入れてもらいながら背中を押され、我慢の走りを耐え抜きました。
我慢して我慢して走っていると、やっと少しだけ身体が持ち直してきました。
そしてやってきました!『ねむのき橋』です。
そうです!去年走ってビビっためっちゃ揺れる橋です。『おっ、ついに来たか!』と思った瞬間、ものすごい揺れ。本当にグワングワンという感じに揺れるんです。気持ち悪くなるぐらい揺れる橋、なのに『何故、みんな普通に走っていられるの?』と疑問に思うぐらい、前を走るランナーさんも横を走るランナーさんを見ても誰も驚いていない。ただ、橋にいたコーススタッフのおばちゃんが『うわぁ〜』という感じで驚いていて、前に進めない揺れも相まって、少し笑ってしまいました。
ねむのき橋で少しスピードは落ちましたが、笑顔をもらったこの出来事で少し気分転換も出来たようです。気持ちが少し楽になりました。
さらに進んでいくと辺りは緑が多くなり、いよいよゴールのある公園外周が見えてきました。それでもまだ18km〜19km地点。残り2〜3km、先はまだ長いです。
公園内のコースに入ると道幅はグッと狭くなります。その分、応援の方々とは近くなるので、応援してくれていたチビッコたちとハイタッチすることができました。嬉しくて笑顔で応えてはいましたが、本当は身体が悲鳴を上げそうなほどかなり辛い、そしてまだまだゴールは遠い。
公園内のコースを嫌というほど走り進んだ頃、やっとフィニッシュゲートが見えてきました。『あともう少し』と思っていたのもつかの間、フィニッシュゲートだと思っていたのが、実はスタートゲートだったのにはちょっとショック。でも本当のゴールはあともう少しです。残りの力を振り絞るようにフィニッシュゲートへ向かいました。
そして、念願のハーフマラソン完走、無事にゴールすることができました。
コースレコードは、
グロスタイム: 1時間48分40秒
ネットタイム: 1時間45分43秒
練習不足にしては、上出来です。
今回のレース、実はかなりチャレンジしたレースでもありました。これまでのレースは、足への負担や怪我が怖くて、ストライドが小さくなり、その分ピッチを早めるといった走法で走ってきました。しかし、今回はストライドを大きくとるダイナミックな走りを終始貫きました。正直、ストライドを大きくするには筋力も柔軟性も不十分です。走っている最中でもわかるぐらい、膝も足首もぐらついたり、ガタガタ。それでも今回は復帰レースだけに試してみたかった。本当に全身全霊、あるったけの力を振り絞っての走りとなりました。その影響はゴール後はっきり出ていました。自分で制御できないぐらいのフラフラ感。ヨロヨロしながら他のランナーさんにぶつかりそうになるぐらい、力を使い果たしたという感覚。そして、身体あちこちへの大きなダメージ。後半は、悪くしている頚から肩・背中にかけての強い張りと、頚に嫌な感覚・強い負担も感じていたので、走り終わったあとのダメージはさらに大きく感じました。本当に本気で走るハーフマラソンのレースはハードなのです。
ゴール直後、フラフラしながら歩いていると、なんと!千葉ちゃん(千葉真子さん)を発見。まだ千葉ちゃんの周りには1人しか一般ランナーはいない!こんなチャンスなかなかありません。がっちり握手をしていただきました。
練馬こぶしハーフマラソンの運営の素晴らしさは、ゴール後にも見られ、フニッシャーズタオルをかけてもらい、チップをはずしていただき、飲み物、完走証受け取りとスムーズな流れ。完走証も私がゴールした時間帯しかわかりませんが、全く並ばず頂くことができました。しかも、大会オリジナルのかわいいファイルに入れてくれるなんて至れり尽くせり。
そのまま、荷物預け場所ですぐに荷物を受け取って着替えへ。ボロボロの身体はなかなか動いてくれず、着替え中、足指がつってしまいかなり手こずりましたが、なんとか着替えも完了。
重たい脚と魂の抜けたような身体をを引きずるように、引換券を握り締め『すずしろ汁』がもらえるけやき広場へ向かいました。
けやき広場の『すずしろ汁』配布場所はすでに行列となっていましたが、スタッフの方の手際が良いのか流れは速く、さほど待たずにいただくことができました。
けやき広場はイベント会場になっていて、特設ステージでは表彰式が始まっていました。それを聞きながら温かい具だくさんのすずしろ汁を美味しくいただき、食べ終えるとすぐに帰路につきました。
本当は、帰りに寄り道をして、たい焼き屋さん巡りをしようかな、などと企んでいましたが、体力の消耗が激しく、そんな気力など全然ないため自宅へ直帰。自宅最寄り駅についたのはちょうど12時過ぎ。まだ残りの休みが半日あるのはありがたかったけど、自宅に戻ってからは、ぐったりとダウン。夜遅くまで動くことができませんでした。
やっぱり、ハーフマラソンはフルマラソンと同じぐらいじゃないかと思うぐらい、いやそれ以上に辛くハードな競技です。
頚を痛めてから長かったハーフマラソン参加までの道のり。こうして、完走といった形で復帰戦を無事に終えることができました。正直、頚は完治していません。最近しびれも復活しています。頚に爆弾を抱えたままの競技復帰ですが、とにかく次のステップへの第1歩を踏み出せたことは大きかったと思います。
最後に、
大会に関わったたくさんのサポートスタッフの皆様、運営スタッフの皆様、皆さまの支えがあってこそ、無事に走れたと思っています。そしてこんなに素晴らしい大会に参加させていただいたこと、深く感謝致します。とくにチップの忘れを発見してくれた女性スタッフさん、本当にありがとうございました。
そして、地元の皆様。暖かな応援に、地元の密着度の高さを感じて、毎回、感激しながら走っています。たくさんのランナーを受け入れてくれた地元の皆様にも感謝しかありません。
素晴らしいこの大会がいつまでも継続されることを願っています。そして、来年も元気に参加して、自己記録にチャレンジできたらと思っています。
会場入りしたときに撮影した一枚。スタートゲートでは、なにやら撮影の真っ最中。
こちらはゴールのフィニッシュゲート。
フィニッシャーズタオルをかけてくれたスタッフの皆さんです。他にもたくさんのサポートスタッフに支えられました。ありがとうございました!
けやき広場ではいろいろなイベントや出店が出ていました。そこで見かけたピーポ君。写真撮影ありがとうと小さくお辞儀をして退散しました。
すずしろ汁を出してくれているテントです。
すずしろ汁に並んでいたときに咲いていた『こぶしの花』。
3枚とも同じ場所に咲いていた『こぶし』です。
綺麗に咲いていました。
こちらがいただいた『すずしろ汁』。上に大根おろしがかかり、野菜具だくさんでとっても美味しい。
記録証が入っていたファイルです。記録証を入れると右上の白く見える枠からタイムなどが見えるように工夫されています。
残念だったのは桜。ここは通った道端で唯一しっかり咲いていた桜です。
ほとんどがこんな感じでまだ蕾でした。