第43回 富士裾野高原マラソン レポ

5月12日(日)  天気は快晴

 

やっぱりマラソン大会は朝が早い!5時過ぎに自宅を出発し、会場最寄り駅の御殿場線裾野駅到着に2時間半近くかかりました。さらにそこから、会場の裾野市運動公園総合体育施設陸上競技場まで、シャトルバスに揺られること30分の長旅です。

 

会場に着くとまぶしいぐらいの陽射しに、正面には大きくそびえる富士山。富士山は、上の方に雲がかかって、全体をはっきり見ることはできませんでしたがとても美しい。やっぱり日本人です、富士山を見るとワクワクしてしまいます。

 

着替えをしている間にも気温はグングンあがり、スタート時には24.5℃。陽射しも強く、整列ぎりぎりまで日陰で待機し体力を温存しました。

 

正直、もうこの時点から嫌な予感はありました。なんだかシャキッとしないいまいちな体調に、会場にいるのに全然テンションがあがらない、心ここにあらずといった感じ。これから21kmの長距離を走ることがなんだか他人事のよう。

 

そんなコンディションでも時間はどんどん過ぎていき気持ちを奮い立たせることもできないまま、10時のスタート号砲とともに走り出していました。

 

会場でコースの全体図は確認していましたが、予想以上のハードなコース設定。

 

陸上競技場を出るといきなりの登り坂。しかも、この登りが延々と5km過ぎまで続くのです。正面には富士山がばっちり見える景観の良さも登りのため足元を見て走り富士山どころではありません。

 

このスタート直後から5kmまでがコース全体で一番キツイというハードさ。そこへきてこの暑さです。身体がまだ走ることにも暑さにも慣れていないので、初っぱなからこのハードさに、身体だけでなくメンタル的にもかなり堪えてしまいました。しかも、気持ちが全く走ることに前向きになっていないんです。

 

そんな状態だったので、早い段階、3km手前で1回目のストップ。脚はまだ余力はありましたが、正直気持ちが折れました。しばらく歩いては走るパターンを5km過ぎ登りきるまで3回は繰り返していました。何度もリタイアを考えた一番辛い区間でした。

 

登りきると、左折し周回コースへ入ります。少し平坦なコースから登り下りを繰り返し、先ほどの5km登りコースの途中に戻ってくるという周回コースを2周走ります。この周回コースでは下り坂がやや多くなります。下りを何度か繰り返していると少し気持ちが立ち直り、走るモードにやっと入ってくれました。

 

それでもやはり、アップダウンのハードなコース。下りを気持ち良く走っていても、登り坂に入ると極端にグッとスピードが落ちます。

 

そして、下りで踏ん張っていた太ももは、周回コース後半の登り坂でノックダウン、右太ももがつりかけ、立ち止まってはしゃがむを繰り返しなんとか持ちこたえる非常に厳しいレース展開。

 

暑さは、初めての給水から毎回のように水をかぶりしのぐ作戦で行ったので、後半は上半身びしょ濡れ状態。でも、熱中症で倒れるよりは断然いいです。

 

そして、ありがたいことに、給水所には水とスポーツドリンクに干し梅がありました。この干し梅、甘しょっぱくて美味しい。塩分補給と気分転換にはもってこいで、毎回置いてあるところではいただき、かなり助けてもらいました。

 

2周回目、1周目では気持ち良く走れていた下り坂も辛くなり、脚が思うように前に出ません。必死に走り続けて、周回後半の登り坂へ。もう太ももだけでなく、両方のふくらはぎまで怪しいヒクツキが出ていました。脚が限界になる前にしゃがんでは休み、やっとゴールの陸上競技場へ続く最後の下り坂へ。

 

ここからがまた長かった。長い下りの距離を太もも・ふくらはぎの違和感は残ったまま、なんとか止まらず陸上競技場へ。

 

でももう脚は限界でした。陸上競技場に入り残りトラック3/4周、スピードを上げる余力はもはやなく、トラック内でまたもやストップ。しゃがんだ姿勢からなんとか立ち上がり、ちぎれそうな右太ももをかばうように苦痛を堪えてゴール。

 

コースレコードは、久しぶりの2時間越え、2時間2分16秒。記録でもこのレースの厳しさを物語っています。

 

今回は走るリズムが全く取れませんでした。戦略も何もない、ただ走りきるために、いまある体力をフルに使いきっての完走でした。ここまでしんどいレースは初めてです。

 

初めての富士裾野高原マラソンは、その厳しいコースと気候に撃沈、噂通りのかなりの強敵でした。

 


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行きのシャトルバスを降りてすぐに撮影した富士山。雪が残り綺麗です。


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最後の陸上競技場に入るコース。


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全体を上手く撮れなかったけど、綺麗な陸上競技場でした。


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コース全体図。走る前はあんなに厳しいコースだとは思っていませんでした。

 

ちなみに給水は、コース後半にスポンジのみのエリアがあったり、通常の給水・干し梅にオレンジとバナナを出してくれていたところが1か所(周回コース上にあるので2回通過します)ありました。今回はさすがに果物に手が伸びなかった、それだけ余裕がありませんでした。 


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ゴール地点。ここにたどり着くまで果てしなく長かった。


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スポーツ用品・食べ物の出店がたくさん出ていました。帰りにここで『肉巻きおにぎり』を購入しました。


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肉巻きおにぎりを購入し、どこで食べようかさまよっていたら、無料の豚汁を配布しているテントを発見。完走後の豚汁配布があるのをすっかり忘れていました。豚汁と肉巻きおにぎりの昼食です。具だくさんの美味しい豚汁ありがとうございました。

 

昼食後、ゆっくりすることなくシャトルバスで帰路につきました。シャトルバスは座れたし(行きは立っている人もいた)、1時間に2本しかない御殿場線に上手く乗り継ぎができ、順調に帰れ助かりました。それでも、自宅に戻ったのは16時過ぎ。見も心もぐったり。翌日お休みを取っていて良かったです。

 

最後に

 

大会ボランティア・関係者の皆様、暑いなかでのサポート、コース上でのランナーを気遣う声かけ、そしてなんといっても、給水所では今回本当に助けられました。皆様のサポートに心より感謝致します。ありがとうございました。