映画『前田建設ファンタジー営業部』


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出演している役者さん目当てでは全くなく、ストーリーが面白そうだなぁぐらいの軽い気持ちで観に行きましたが、めちゃくちゃ面白かったです!

 

前田建設広報部がファンタジー営業部を立ち上げて(これボランティアです)会社が持つ技術力で、空想世界である漫画『マジンガーZ』の格納庫を作るというお話です。

 

作るといっても本物の建物は作らずに、設計図(どうやって可能にするのか)から見積り・工期まで作成して、それをウェブで公開するというもの。

 

見始めは、広報部のメンバーが企画を迷惑に思うぐらいの乗り気でないことと同じように、『なんかいまいちかなぁ、2時間もじっと座ってるの辛いなぁ』なんて思いながら見ていましたが、それがどうしてどうして!

 

企画に後ろ向きだったメンバーたちが段々と目を輝かせて動き出すのを一緒になってワクワクしながら見ていました。

 

前田建設のダム建設の技術から、いろんな部署のスペシャリストたちの力を借りて、最終的には他の企業まで巻き込んで超難関の課題もクリアし完成させていく。まだまだ浅いけれど日本の技術力の素晴らしさ・底力をこの映画で感じることができました。『日本って凄い!』そんな思いがフツフツと沸き起こり、感動的なシーンじゃないのに涙してしまいました。あ〜涙腺がかなり弱くなった。

 

まだまだ日本は捨てたもんじゃないし、それどころか、日本の技術って本当に凄い!そして、そこに関わる人々の熱い思いがあってこその技術なんだなと。

 

漫画という空想世界の産物を作るといっても、お金にはならないことを全力で真剣に取り組む姿、粋でいて日本の底力に夢が広がる、とっても素晴らしい映画でした。

 

《映画情報》

ストーリー

2003年から連載されてきたウェブコンテンツを『映画 賭ケグルイ』の監督、英勉が映画化。高杉真宙が主演を務める。舞台は2003年、バブル崩壊後の建設業界。ある日、アニメ「マジンガーZ」の出撃シーンで目にする地下格納庫兼プールの建設を、マジンガーZが格納されている光子力研究所の所長・弓教授から発注を受けたというテイで検証するウェブ連載をしようと、広報グループ長が提案する。広報グループの若手会社員、土井航(高杉真宙)は、いやいやながらプロジェクトに携わっていくうち、社内外の技術者たちの熱意、架空のものに対して どこまでも真剣に向き合う姿を目の当たりにして、”意味のないこと“だと思っていた業務に、あいまいで辻褄の合わない設定に翻弄されながらも、本気で取り組んでゆく......。

 

監督:英勉

原作:前田建設工業株式会社

 

キャスト

高杉真宙上地雄輔岸井ゆきの本多力/町田啓太/六角精児/小木博明おぎやはぎ) ほか
 
公開日:  2020年1月31日
上映時間:  115分

《鑑賞日時》

2020年2月2日(日) 11:45〜