ドラマ『マネーゲーム』

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2020年に放映された韓国ドラマ『マネーゲーム』。やっと全話見終わりました。


かなり見応えのある重厚な社会派ドラマで、16話(1話75分)構成という長丁場でも、1分も見逃すことができないぐらい飽きさせない作りはさすがとしか言いようがありません。


経済危機に瀕した韓国経済、そこに立ち向かう経済官僚が主軸の話なので、経済用語が頻発します。難しい用語は所々で解説が入りますがやっぱり経済の話は難しい。それでも練られたストーリーと演者たちの熱い演技にのめり込むように視聴していました。

 

俳優陣は圧巻の演技で、とくに主演の男性陣お二人、コ・スさん、イ・ソンミンさんの全力の演技に血管が切れないか心配なくらい、韓国の役者さんの本気度が伺えます。敵対するバハマ韓国支社長  ユジン・ハン役のユ・テオさんも良かったです。

 

そして、シム・ウンギョンさん。

聡明で正義感の強い事務官を感情を抑えて見せる表情が語る演技が本当に素晴らしい。そして、発する言葉の重みも、そこから彼女の想い・感情などいろいろなことが想像できるぐらいの表現力、本当に素晴らしいの一言につきます。

 

地方大学出身というだけで見下される官僚の世界で、必死に信念を貫く強い新人事務官を演じています。

 

前半は役職がかなり違い、遠い存在の主演のお二人とどう絡んでくるのか、本来、仲間であるはずの国際金融課の職員からの仕打ちに孤立しながらも自分を曲げず奮闘する姿にヒリヒリしていましたが、彼女の正義感から徐々に二人へと導かれるように関わることになっていきます。

 

役職など関係なく、自分の思い・考えを言葉にして、行動する。この人だけが最後まで揺るぎない強い信念を持っていました。聡明で信念を持った事務官をシム・ウンギョンさんが体現し、ストーリーの中でも重要な場面での展開に大きく関わることになります。

 

 

 

いろいろなところで垣間見れる普段のシム・ウンギョンさんからは、少年のようなキラキラした瞳と好奇心旺盛でピュアさを持った女性という印象を持っていました。

 

今作は、大人になったシム・ウンギョンさんの演技の幅の広さを感じらる作品であり、彼女から溢れる透明感と引き付けられる演技に魅了されてしまいました。個人的には、シム・ウンギョンさん出演作品の中でもトップクラスに大好きな作品です。

 

経済や官僚と言った難しいテーマなだけに、観ていても力が入ってしまい、そして、1話ごとに見終わったあと余韻が強く残るのは、やはり演者さんが魅せるパワーのせいかもしれません。

とにかく本当に素晴らしい作品でした。


《作品情報》

原題:『머니게임』
原題訳・邦題:『マネーゲーム

演出:キム・サンホ


キャスト:
コ・ス
イ・ソンミン
シム・ウンギョン
ユ・テオ

 

放送:tvN(2020)

放送時間:水曜・木曜 21:30~
放送日:2020/01/15~2020/03/05


あらすじ


IMF危機に再び直面した2020年の韓国、政府の持ち分が統合された銀行の不渡り問題をめぐる巨大な陰謀に直面し、正義と信念で世の中を変えようとする人々の物語を描く。

政府の持ち分51%が投入されたジョンイン銀行が不渡りの危機に直面。ジョンイン銀行の処理問題で政府の内部的にも調整されない中、金融委員会金融政策局のチェ・イホン(コ・ス)課長は国会政務委員会の国政監査で、銀行に対する政府の処置がこれまで間違ってきたとし、今からでも売るべきだと言ってしまった。政府は金融委員長の首が飛ぶことだと急いで事を収拾し、次の委員長に金融委員会副委員長のホ・ジェ(イ・ソンミン)が内定する雰囲気だったが、ホ・ジェは意外な難関に遭遇する…。

 

〈登場人物 紹介〉
チェ・イホン(コ・ス)
金融委員会 金融政策局の課長。不正を許さず、自身の信念を貫く。韓国最高の経済学者チェ・ビョンハクの息子。 

 

ホ・ジェ(イ・ソンミン)
金融委員会の副委員長。
野心家で、チェ・ビョンハクに敵対心を抱いている。

 

イ・へジュン(シム・ウンギョン)
実力で企画財政部に入った、正義感あふれる新任事務官。幼い頃に通貨危機を経験している。

 

ユジン・ハン(ユ・テオ)
韓国系アメリカ人で、バハマニューヨーク支社の副社長。後に韓国支社の社長となり、韓国経済を脅かす存在となる。

 


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