映画『椿の庭』


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まだ公演中止のショックから立ち直れていませんが、先週観に行ってから、1週間も経ってしまったので、忘れないうちにここに残します。

 

上田監督初監督作品、シム・ウンギョンさんの日本映画に関わった最初の作品である『椿の庭』、9日公開の翌日に観てきました。

 

本作は娯楽ではなく、まさに芸術家による映像美と俳優陣の表現力が織り成す『芸術』そのものといえる作品でした。

 

上田監督ならではの四季や生死を写し出す映像美、そして、富司純子さんの所作や言葉の美しさが日本の美しさ、奥深さを表現しているように感じました。

 

そして、シム・ウンギョンさんは、セリフが少ないながらも、見るものを引き付ける豊かな表現力が日本美と相まって、静かな中に輝きを放っていました。

 

何度も観て、さらにこの作品の奥深さを感じ取りたいと思っています。

 

ただ、上映館が少ないのがとっても残念でなりません。

 

《作品情報》

ストーリー
庭に椿が咲き誇る一軒家。長年連れ添った夫を亡くした絹子は、夫と子どもたちとの思い出が詰まったその家で娘の忘れ形見である孫娘の渚と暮らしていた。夫の四十九日を終えたばかりの春の朝、世話していた金魚が死んでしまう。金魚は椿の花で体を包まれ、庭の土へと還っていった。庭に咲く色とりどりの草花から季節の移ろいを感じ、家を訪れる人びとと語らいながら、過去に思いをはせながら日々を生きる絹子と渚。そんなある日、絹子に一本の電話がかかってくる。


日常の尊さや生命の儚さを、四季折々の草花と、それを愛するたおやかな家族を通して描き出す。

 

監督・脚本・撮影:上田義彦

 

キャスト
富司純子/シム・ウンギョン/田辺誠一/清水綋治/チャン・チェン(特別出演)/鈴木京香

上映時間:128分

公開日:2021年4月9日(金)


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