映画『浜の朝日の嘘つきどもと』

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観た作品の感想がたまってしまっています。

 

この作品も4月末にAmazon Primeで視聴しました。先行して地域限定で放映されていたテレビドラマ版は観ていました。映画はドラマ版の前日譚にあたります。

 

とにかく、大久保佳代子さんが良かったですね。偽りのない言葉と教師としては破天荒な行動で生徒想いだけど、男にはだらしない主人公の恩師役、高畑充希さん演じる浜野あさひとの教師と生徒以上の関係性が観ていてなんとも心を穏やかにしてくれました。大久保さん演じる先生は、乳がんで最後を迎えるのですが、その死際最後の言葉が、芸人大久保さんとリンクしていて、悲しい場面なのに一緒に笑顔になってしまいました。なかなか粋な演出です。

 

震災とともに生活がいっぺんした家族の中で、家族を信頼できなくなってしまった主人公。最終的には血の繋がりだという幻想にしがみつきたい被災地の人々。

 

ちょっとずつの人の優しさが大き輪となって広がっていく、いつもあることは当たり前ではない。

ラストは、穏やかな気持ちで見終えることができました。

 

《作品情報》
『ロマンスドール』のタナダユキ監督が福島県相馬市に実在する映画館“朝日座”を舞台に贈るハートフル・ストーリー。ある約束を胸に閉館の決まっていた朝日座にやって来たヒロインと、彼女の熱意に突き動かされ映画館を守るために立ち上がる人々の奮闘を描く。主演は高畑充希、共演に大久保佳代子柳家喬太郎


【ストーリー】
福島県相馬市にある名画座“朝日座”。地元の人々に愛されてきた映画館だったが、時代の波に翻弄されて厳しい経営状況が続き、支配人の森田保造は閉館を決断する。そこへ茂木莉子と名乗る女性が現れ、朝日座を立て直すために東京からやって来たと語り、存続を完全に諦めている森田に対し、潰されたら困ると強く訴える。そこには、ある恩師との約束があった。こうして茂木莉子は、勝手に朝日座の再建に奔走しはじめるのだったが…。


【監督】タナダユキ
【脚本】タナダユキ

 

【製作】
菅澤大一郎
藤原努
宮川宗生

 

【製作総指揮】
斎藤裕
津嶋敬介

 

【出演者】
高畑充希
柳家喬太郎
大久保佳代子
甲本雅裕
佐野弘樹
神尾佑
竹原ピストル
光石研
吉行和子

 

【音楽】
加藤久
主題歌
Hakubi「栞」

 

【撮影】
増田優治

 

【公開日】2021年9月10日



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