映画『blank13』

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2018年公開の映画、Amazon Primeで視聴しました。


放送作家のはしもとこうじ氏の実話を基にした家族の物語が描かれています。一見するとなんてことはない家族のエピソード、もちろん、ストーリーに見せ場も山場もありません。

 

普通の幸せからかけ離れ歪んでしまった家族、かすかに残る良い思い出、どんなに酷い思いをしても家族は捨てられない、思いを断ち切れない。

見る人それぞれ生きてきた道は違うように、それぞれにこの作品を見て感じるものは違うのだろうと思う、とても深い作品だと思います。

 

ちなみに、俳優 斎藤工さんの長編作品監督デビュー作です。乗っけからの火葬場のシーンにはドキッとしました。

 

《作品情報》
ストーリー
コウジは、兄のヨシユキから実家に呼び出され、父である松田雅人が胃ガンで、とある病院に入院しており余命3ヶ月であることを、母・洋子と同時に知らされる。雅人は13年前、タバコを買いに出たきり失踪していた。雅人には400万円の借金があり、残された洋子とヨシユキ・コウジ兄弟は、大変な苦労をして返済した過去があった。そんな経緯から、洋子とヨシユキは入院中の雅人を無視するが、コウジには、幼いころ雅人と野球の練習をした楽しい記憶があったため、見舞いに行く。

 

しかし、13年ぶりに会った雅人はあいかわらず借金の取り立てにあっており、心が通わぬまま、コウジは病院を後にする。

 

やがて、雅人の葬儀の日となる。ヨシユキが喪主となり、コウジとコウジの恋人・サオリは遺族として参列するが、洋子は参列しない。葬儀が始まり、遺族以外の参列者たちが、僧侶に促されて雅人の思い出話を語り始める。そこで明らかになったのは、コウジとヨシユキが予想もしない、人情味あふれる雅人の生き様であった。

 

監督〉齊藤工
脚本〉 西条みつとし
原作〉 はしもとこうじ

 

キャスト〉
高橋一生
松岡茉優
斎藤工
神野三鈴
リリー・フランキー 
  
音楽〉 金子ノブアキ
主題歌〉 笹川美和『家族の風景』


配給〉クロックワークス
公開〉  2018年2月3日
上映時間〉 70分