走り出しはやっぱりゆっくり。前が動くのに合わせて進む。
走りにくさがストレスになることなく、徐々に、走りやすいスペースが出来始めた。
今回は脚の調子も良くないし、復帰レースだけにゆっくりゆっくり行くつもりだったが・・・ダメだった(>_<)
周りのランナーや大会の雰囲気に完全に飲まれ、テンションが上がってしまっていた。
それでも、無謀にストライドを大きくすることなく、脚の力を最小限にするべく、肩甲骨を意識して骨盤まで動きが波及するよう、肩に力が入らない腕振りと、前傾姿勢・脚の着地を気にしながら走った。
人をかき分けながら走る余力もないし、時々、水溜まりがあったりして避けて走るなど変にエネルギーを使い早く疲れそうな予感がしたので、いいリズム、いいペースで走っている男性ランナーについて行くことにした。
それでも、ペースをあげることなく走るこの男性ランナーにたびたび遅れそうになった。必死にひっついていく、食らいつく。ちょっと迷惑だったかも、かなりぴったりくっついていたから。本当ごめんなさい。
そんなこんなで１回目の折り返し地点に行く前に、息は上がっていた。ちょっと不安がよぎる。それでも左脚は大丈夫、行けるところまでこのペースで行くことを心に決めた。
折り返し後、しばらく走ると１か所目の給水ポイント。水を頂き、立ち止まって少し口に含んだ。この後の給水ポイント全て立ち止まって頂いた。走りながら飲むの下手くそだし、しっかり飲み物は補給すべきと考えているから。
給水後だったか、手前だったかで、ペースを作っていただいた男性ランナーを追い抜く。ここからは一人旅。それでもペースは落とさない。
何人かで固まって走っていると、前を走っている方のフォームがどうしても気になってしまう。とくに独特の走り方をしている人が前にいるとかなりリズムが崩されてしまう。こういう時は、前に出るか併走する。やっぱり先ほどの男性ランナーさん、いいリズムで刻んでいたし、ランニングフォームもきれいだったんだなぁ、走りやすかったもんなどとしみじみ思った。
そして、スタート地点前を通過、しばらくして２か所目の給水ポイント。その先に次の折り返し、ガス橋が見えてくる。そして、またスタート地点前を通過。給水とスタート地点あたりはスタッフさんや応援の方々がたくさんいるので、少し気持ちが上向く。
しかし、スタート地点を過ぎ、多摩川下流の次の折り返しまでが長いこと、長いこと!距離的にもスタート地点を中心に、ガス橋側より下流側の折り返し地点の方が長い。応援の人もほとんどいなく、もう自分との戦い。この辺りがかなりきつかった。走っても走っても次の折り返し地点が見えてこない。
やっと下流側の折り返しを越えたところで、ガクッと体力ダウン。脚が前に進まなくなった。ストライドはどんどん小さくなる。明らかにペースが落ちたと感じた。
それでも、３回目の給水を口に含み、顔と腕に水をかけ、少し元気に。まずはスタート地点前を目指す。少しピッチが上がってきた。
スタート地点前通過。もう表情かなりくちゃくちゃ。次は最後の給水ポイントだぁ〜、そこまで行けば折り返しで、ゴールはもうすぐ。そんなことを考えひたすら走る。もうめちゃくちゃキツい。この手前あたりだったか、先に走り終わって応援でいたランナーさんに『残り５００ｍ』と声をかけていただいた。元気をいただいたけど、でも、５００ｍって今のヘロヘロ状態では結構きつい。
そして、最後の給水ポイント。立ち止まって水を飲み、顔、腕にかけ気合いを入れる。さぁラストだ！
給水ポイントの先がすぐに最後の折り返し、折り返し後、給水で立ち止まっていた分も取り返すべく、ラストスパート。ストライドマックス。でもちょっとスパート早すぎたかなぁなんて頭によぎったけど、最後は気合いでペースを落とさずフィニッシュ。
ゴール後、チップをはずしていただき、スポーツドリンクをいただいたら土手に座り込んでしまった。
しばらく呼吸が落ち着かない。
でも、ものすごい達成感とともに爽快な気持ちに包まれた。なんだか今までもやもやしていた気持ちが晴れ晴れした気分。
しばらく土手でスポーツドリンクを頂きながら、帰ってくるランナーを見ていた。
しばらくして完走証を受け取りに移動。ところが、最後尾を探してしまうほどの長蛇の列。忘れてた、先にもらうべきだった。時すでに遅し。それでも、ストレスになるほど待つことなく完全証をいただけた。
結果は・・・
距離８km
４５分３８秒（年代別順位２６位）
去年より遅いけれど、故障あがりのこの脚では、上出来。
完全証をいただいた後は、中学校に戻り、蒸し暑かったが更衣室で着替えて帰路についた。
脚の痛みについては、中盤あたりから左右の膝に痛みが出たが、故障した左脛と太もも外側の痛みは出なかった。膝が気になるがとりあえずは良かった。
久しぶりの大会参加、そして完走。それだけで十分満足だが、意外とスピードを上げて走れたことがとても嬉しかった。後で携帯のＲｕｎ＆Ｗａｌｋで詳しいペースを見たところ、始めの１kmこそ７分台だったが、あとは５分後半をキープ。あんなにヘロヘロでペースが落ちたと感じた後半も、実はペースが落ちていなかったことに驚いた。
でも、やっぱりまだまだ練習不足。２４日のスイカロードレースまでしっかり練習に励みたいと思う。
最後に、運営スタッフの皆様、スムーズな運営とともに、前日の雨にも関わらずぬかるみも少なく、前回より草の上を走るコースが増えるなど多大なご尽力に感謝致します。そして、参加されたランナーの皆様お疲れ様でした。
とっても大好きな大会です。また来年もここに元気に戻ってこれるよう頑張ります。
