奇っ怪シリーズ3作目です。どの役者さんたちもパワフルでした。正直今回はそれしか言葉が出てこない。
感想は・・・実は昨日もほとんど眠れず、観劇中に所々ウトウトしてしまいました。必死に起きていてもなんだか集中できず。こんなことは初めてです。クライマックスはしっかり観れましたが、なんだか話全体を読めず、内容の奥まで読み取り、感じることができませんでした。残念無念です。もう一回観に行く気力ないしなぁ。
ただ、感動したのは、私の隣に男の子二人をつれたご婦人の親子連れがいて、二人の男の子たちが大人しく、しかも終わったあとしっかり拍手していたこと。
2時間じっとしているのもすごいこと、舞台観劇慣れしているのかしら。でも、子供にはついていくのが難しいんじゃないかなぁなんて思う場面設定や切り替えに心配しつつも真面目に観ているのを偉いなぁと舞台そっちのけで思ってしまいました。
そんなこんなの今年最後の舞台観劇。来年もまた良いお芝居に出会いたいですね。
《舞台情報》
あらすじ
今は昔、あるいは未来。舞台となる世界は、現実から少しずれた架空の日本。
社会の合理化を目指す「標準化政策」により、全てに「標準」が設定され、逸脱するものは違法とされた。
物事は真と偽、事実と迷信に明確に分けられ、その間の曖昧な領域を排除した。
管理の整った首都圏は標準に染まり、地方も固有の文化を失うことで衰退しつつある。
作家のヤナギタは、東北弁で書かれた散文集を自費出版したことで、任意同行を求められた。方言を記述したうえ、内容も迷信と判断され、警察署の一室で事情を聞かれている。迷信を科学的に解明することで著名な学者、イノウエが召喚され聴取に加わった。
ヤナギタは、書物は標準語と併記のうえ、内容も事実だと主張する。それはある東北の青年から聞いたノンフィクションであり、流行りの怪談とは違うと話す。
しかしイノウエは、書かれたエピソードは科学的な解明が可能なものに過ぎないが、奇ッ怪なように書くことで妄言を流布し、迷信を助長するものであると批判する。
散文集のエピソードについて二人が議論をする内に、次第にヤナギタが著作に込めた思いや、イノウエが怪を暴き続ける個人的な理由が浮き彫りになっていく。
そんな中、ヤナギタに物語を語った東北の青年、ササキが警察署に現れる。イノウエはササキに真意を求める。しかしヤナギタはササキが現れたことに動揺している。彼は今ここに居てはいけないのだ…。
散文集(「遠野物語」)のエピソードを紹介しながら、ヤナギタとイノウエは真と偽、事実と迷信、この世とあの世といったものの、間(あわい)の世界へ迷い込んでいく。
【脚本・演出】 前川知大
【出演】
仲村トオル 瀬戸康史
山内圭哉 池谷のぶえ 安井順平 浜田信也 安藤輪
石山蓮華 銀粉蝶
【公演日程】
2016年10月31日(月)〜11月20日(日)/東京・世田谷パブリックシアター
2016年11月23日(水・祝)/新潟・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場
2016年11月26日(土)〜27日(日)/兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
2016年11月30日(水)/岩手・岩手県民会館 大ホール
2016年12月3日(土)〜4日(日)/仙台・イズミティ21 小ホール
【上演時間】約2時間(休憩なし)
【観劇日時】2016年11月6日(日) 13時04分〜16時
なんだか今日は1日疲れました。