魂の演技

ガラスの動物園』観てきました。最前列センターブロック。全体を見渡すことはできず、一部見えないところもありましたが、間近で役者さん達の演技をしかと観てきました。


最前列とあって少し見上げる感じになりますが、後半のジムとローラのシーンではお二方が床に座って会話をするので、目線上にしかも数m先に深津さんと鈴木さんがいて生の演技が見れる、とても夢のような時間でした。


それ以上に後半は深津さん自身がローラなのではという感覚に陥る程の圧倒的な演技。とくにジムが付き合っている女性がいることを告白するシーン以降、最後に一番大切にしていたユニコーンのガラス細工をお土産と言って渡すシーンでの涙を見せつつも精一杯の笑顔を見せる場面や家を捨てた現在の弟トムが捨てた家族を断ち切れず、「姉さん、そのロウソクの火を消してくれ」とローラがロウソクを吹き消す時の深津さんの表情。


魂のこもった演技に、吸い込まれるように心を奪われていました。


帰りの電車の中でもしばし放心状態。頭から先程の演技がなかなか離れませんでした。


お母さん役の立石さんもずっと長セリフで大変そうでしたが、最後のローラを抱きしめる辺りのシーンでの表情は圧巻でした。


前回はお話を追うので精一杯でしたが、今回は最前列で役者さんの表情一つ一つ丁寧な感情の表現を観ることができました。


40歳を迎えた記念すべき日に、素晴らしい演技、素晴らしい舞台を観ることができて本当に幸せです。