入院回顧録〜入院4日目(術後2日目)〜

1月22日(土)術後2日目


朝5時半すぎ、トイレで目覚める。痛み強し。昨晩もらっていた、痛み止めの飲み薬を服用(6時間あけるよう言われていた)。それからあまり眠れず。


6時50分頃ナースステーションへ呼ばれ、採血。一緒に傷から血がにじんでいなかったのでガーゼを取ってもらい、防水テープを貼ってもらう。これでシャワーもOK。


この頃には痛みが少なくなる。薬が効いてきたみたい。ご飯前まで時間があって暇だったのでがんがん歩く。点滴もなく快調。


8時前朝食。今日から常食。ご飯と玉ねぎの味噌汁。副食はコウヤドウフ、おかかそれと牛乳。質素だがおいしかった。


10時前今日の分の点滴スタート。今日は500ml1本と抗生物質のちっちゃいのが2本。終わったら歩くためにも、ナースステーションに来て声をかけるよう指示を受ける。


点滴台をがらがらしながら歩く。部屋に居ても廊下で足音やがらがら音がすると気になり、みんな出てくるみたい。すごい勢いで歩いている人もいたり、何人かでぐるぐる歩いている光景がなんだかおかしかった。書き忘れていたが、病院の廊下はナースステーションで曲がる形で、距離はおおよそ40m弱ぐらい、それを往復していた。


歩いている最中、退院について同じ日に手術した方に聞かれる。もともと5日間で退院の予定だったがもらったスケジュール表には6日目まで日にちが入っていた。お話した方は2か所手術したので1日延びたと言っていた。私も2か所手術。退院日延長?なんだか心配になる。


10時10分頃検温。男性の看護士さんが昨日今日と昼間担当。看護士さんに退院は予定通りかどうか確認。大丈夫との返答。


12時前、昼食。今日のお昼はサンドイッチ。中身は卵が2個、ハムチーズ2個、イチゴジャム1個。それとコーンスープ、サラダなどがついてボリューム満点。かなり満腹になる。どうやらこの病院はお昼が一番豪華らしい。



食後、またがらがら歩く。今のところ薬も効いていて快調。このまま痛み止めの薬を飲まなくてもいけそうな感じ。


13時すぎ今日の入浴の予約受付のアナウンスが入る。今日からシャワー許可が出ていたので、ナースステーションに行き、19時半に予約をとった。



14時前廊下で先生に会う。回診にきたらしい。ここで初めて退院日が先生と食い違っていることを知る。本当は術後4日目の月曜日退院だったよう。先生少し困惑した様子。急遽、診察になり、そのまま1階の婦人科外来へ看護士さんに連れて行かれた。


婦人科外来でしばらく待つと内診室へ呼ばれ、内診台に乗ってさらにしばらく待つ。


先生登場。


触診と超音波エコーでチェック。


すぐに終わったが、内診があるとは思っていなかったのでかなり動揺、軽いパニック状態。そんな心境だったので、終わって下着をはく時に、今まで慎重にゆっくりやっていた動作を慌ててしまい右のわき腹を痛めてしまった。痛みが少なくなっていたという油断もあったと思う。自分でもギクッとなったのがわかる程だった。


痛みを隠してすぐに隣の診察室へ。


先生からは、手術した内容の説明を受ける(痛みと動揺で完全に内容忘れた)。この時、「妹さんには言ったんだけど、やっぱり術後4日目退院だね」と言われた。帰れるなら大丈夫だけど痛くないの?とも。聞いていなかったが、家族の迎えの予定もあったので日曜日に帰ることにした。(この時、術後検査と術後診察の予約をとる)。



内診後の着替え中に痛めたわき腹は傷にも近く、中身がどうにかなったのではないかと思うほど、この後数日痛みが続いた。



しかも、実は月曜日退院だったという事を知り、おさまっていた痛みがまた強くなった事と相まってショックでへこんでしまった。


同じ日に手術した皆からは「いいなぁ」と羨ましがられたが、こんな体で帰るという不安もあって、もう1日入院していたいなぁなどと思ったりして、少し複雑な気持ちだった。他の3人はみな月曜日退院だし!



そんな思いを吹っ切れないままだったので、部屋に帰ってから歩く意欲も失せてしまった。時間をおいて少し歩き始めても、やっぱりペースは大幅にダウンした。心の状態は素直に体に現れる。


たぶん15時過。お隣のおばあちゃんが部屋移動。入院時から絶食していたので食事時は申し訳ないなぁと思っていたし、食事時間になるとガサガサ落ち着かないようだったので良かったのかもしれない。


また、1人になり寂しくなった。


おばあちゃんが移動した後、隣のベッドを直しに今日担当の看護士さんが来ていたので痛み止めの飲み薬を追加で貰えないか聞いてみる。この時、かなりわき腹が痛くなっていた。返答は、段々痛みも少なくなるし、次の診察までもつからとやっぱり貰えなかった。強い薬だからなぁ。しょうがないが、心の寄りどころをなくしたようで、またまたへこむ。


夕方、入院最後の点滴終了。点滴の針を抜いてもらう。かなり長い針が入っていた。左腕よ、よく頑張った。



18時夕食。朝と夕方は質素。でもおなかに優しくおいしい。


夕食後、また頑張って歩き出す。同日手術した方のうち2人と一緒になる。軽くおしゃべり。そこで先生のキャラについても話題に。みんな感じていることは一緒なんだなぁとなんだかほっとする。


みんなと歩いている最中、シャワーの予約時間に。みんなと別れてシャワーへ向かう。


シャワー後、傷の防水テープが一部剥がれているのを発見。心配だったので夜勤の看護士さんに言って貼り替えてもらった。


夕方〜消灯前にやっと便が出る。段々、腸が動いてきた。ガスは出ていたので、看護士さんからは大丈夫と言われていたが、おなかも張っていたので少し安心する。



今日は、右わき腹を痛めた後、痛み止めの薬を1回飲んだ。薬を飲んでもあまり効かないように感じた。捻ったのか、それとも気持ち的なものなのか。


もともとの傷周りの痛みは少し減ったように思うが、まだ寝たり起きたりおなかに力が入る動きは強い痛みがあった。また、手術の時に入れたガスによるみぞおちの痛みは結構残っていた。歩いていても気になるし、横になるたびにガスがゴロゴロと動くのでそのたびに痛かった。みぞおちの痛みは昨日よりはっきりしてきている気がした。それらに加え、今日のわき腹の痛み。ちょっとした拍子でするどい痛みが走る。参ったなぁ。明日無事に帰れるのか心配になりつつ、最後の夜を過ごした。