スタート後はもちろん歩き。去年より歩いている時間がかなり長かったように思う。
スタート地点に近づくとセーラさんが手を振っているのが見えた。そこでやっと小走り。セーラさんに手を振り、このまま進むかと思いきや、また歩き。やっぱりしばらくペースが狂いそう。
やっとこスタートゲートを通過。そしてしばらく狭いコースが続く。
なんとか迷惑にならないよう人をよけながら前に進む。
しばらくそんな走りをしていると、坂道へ突入。結構、長い区間坂道が続いた。去年、こんなに坂道走ったかなぁ?コースが一部変わったように感じた。
坂道は得意だけど、後半結構きつく、どこまで続くんだろうと思うほどしんどい。
そんな場所でも小布施の街の方々があちらこちらで応援してくれていて、『がんばれ〜』とたくさん声をかけていただいた。声をかけていただくたびに『ありがとうございます!』と元気に返していた。小布施の街の方々の応援には最後まで助けられ、元気をもらった。本当に感謝です。
所々で聞かれた演奏にも拍手したり、声かけたり、まだまだ余裕あり。
1年ぶりの小布施の景色を堪能、小布施に戻ってこれた感激も相まってテンションは上がっていた。
坂道もいいペースで走り、10kmぐらいまでかなり飛ばしてしまった。さらにはペースの遅いランナーさんをよけながらの蛇行走行。かなりのエネルギーを使っていた。
10kmまで快調に飛ばしていたが、この頃から体調に異変が・・・お腹の調子がおかしい(T_T)
痛みあり。走っていて痛くなる横っ腹の痛みではない。ゴロゴロ言ってる。お腹を下している感じ。
しかも、10km以降は脚の故障復帰後、一度も走ったことがない未知の距離。
前半の飛ばしすぎで脚がものすごく重たい。お腹も痛く、思うように走れなくなった。
12kmあたりからはかなり表情が歪んでいたと思う。それでも、街の方々の応援、小さな子供からご高齢の方まで暑い中、熱く声をかけてくれる。ハイタッチもして、かろうじて元気あり。
給水は今年は去年より多く、35か所。紙コップやペットボトル、氷もあったりと充実。お水冷えてておいしかった。今年もボランティアの子供たちが頑張ってくれていた。『頑張って』と激励までもらった。本当にありがとう。みんなの声がどれだけ力になったことか。
また、距離の表示も0.1km単位で分かり易く出してくれていて、細かい表示は小さな白い旗、1kmごとの表示は大きなのぼりと、これを見ながら後半の苦しい時『あともう少し!』と頑張れた。
お腹の調子は、辛くなったり、少し和らいだりを繰り返していた。和らいだ時には私設エイドの給食を少しだけいただいた。
給食は、野沢菜(たくさん小皿に入って食べごたえあり)、キュウリの漬け物(2か所で少しいただきました、おいしかったです)、スポーツ羊羹、袋に入った梅干し(この2つは持ち帰りました)、オレンジ、トマト(トマトを箱で持ってたおばちゃん『お姉さん頑張って』と声をかけてくれた、苦しい時に力になりましたありがとう)、定番のリンゴジュース、アイス(今年は大きなパピコをいただきましたが、お腹が辛すぎて結局食べれませんでした。ごめんなさい)とそれでもいろいろ立ち寄れた。
小さな子がもも?を渡そうとしていたけどお腹がダメでもらえなかったなぁ。『ありがとう』と声だけかけたけど・・・ゴメンネ。
川沿いの土手にあがると長い長い直線のコースが待っていた。本当にここはきつかった。
あと1kmと、距離表示を見ながら踏ん張った。体も熱く、ボトルの水をもらっては首から体にかけた。ウェアが濡れて重くなったが、熱中症になるよりましだった。
土手の後半はアイスの給食があり、その少し先は急カーブの下り、下りきったところで素敵な演奏を聞きながら進むと、その先はぬかるんだ土のコースがしばらく続く。足の感触が変わって少し脚にも気分転換になった。
そして、ラスト。ここでも距離表示に励まされながら、チラッと時計を見ると、なんと2時間切れそう!!
最後の力を振り絞る。残りの給水はお腹がしんどくもう入りそうにないので、スルー。
グロスは2時間切りは無理だろうなぁと思っていたが、それが油断だった。
小布施運動公園に入り、もうすぐフィニッシュゲートが見える!!と思った瞬間。なんだかカウントダウンしている声が。
もしや!と思ったがすでに遅く、大きなタイム表示が見えた時には2時間を超えていた。タイム狙って走っていた訳ではないけど、ちょっとガックリ。
でも、前を見たらセーラさんが手を上げて立っている!!最後の元気を振り絞り、笑顔でセーラさんとハイタッチ。嬉しい〜。ありがとう!!
そして、そのままゴール!!
タイムは2時間0分13秒。ネットでは、1時間55分46秒。
なんと、小布施でパーソナルベスト更新してしまったよ。
嬉しいやらもったいないやら、複雑な心境。
ゴール後はフィニッシャーズタオルをかけていただき、ゴールでテンションが上がり、お腹のことをすっかり忘れ、おもてなしエリアでひたすらスイカを食べてしまった。
おいしかったけど・・・途中で思い出したようにお腹がゴロゴロ!痛みの大波が!トイレを探して駆け込む。空いてて良かったぁ〜。
その後、しばらくトイレから出られなかったけど(T_T)
トイレ後もまだ不調ぎみだったが、完走証を受け取り、オールスポーツさんに完走後の写真をとっていただき(無料でした)荷物を受け取って、なんとか着替えを済ませて、テントの表で一息。
落ちついたところで、シャトルバス方面へ。
途中ゴールの間近で3時間あたりで帰ってくるランナーをしばし応援?。ちょうどランナーを迎えるセーラさんの後ろ姿が見えた。
みんなセーラさんを見つけると笑顔になってハイタッチし声をかけていた。
苦しい表情で帰ってくるランナー、とびっきりの笑顔でゴールへ向かうランナー、走るって本当に素敵なことだなぁ、そんな素敵な時間をくれたセーラさんをはじめとした実行委員の皆様に感謝の気持ちでいっぱいになった。
しばらくランナーを見ていたが、お腹不調の波が来たので、名残惜しかったが帰路についた。
途中、一度トイレにこもったが不調は改善されず、シャトルバス、長野までの電車の中はつらかった。
今年はアクシデントに見まわれたが、無事に小布施の街を走り抜け完走することができた。
そして今年はたくさんの小布施の街の方々と触れ合えた。応援されたり、その声に応えたり、本当にたくさんの笑顔と走る力をいただいた。こんな素敵な小布施の街の方々と小布施の街が大好きです。来年もまた元気に帰ってきますね。