昨日、2本目の作品です。1本目とは対称的に娯楽要素の強い作品です。堤真一さんがダメ男役を演じるということと、監督が福田雄一さんでなんかおもしろいことをしてくれそうというところで、この作品はだいぶ前から楽しみにしていました。
そして、やっぱり面白さ満載。初っぱなから、堤さん演じるダメ男とカミ(1人2役)のやり取りには笑わされました。
主人公のシズオは本当にダメなやつですが、なんか憎めないんですよね。周りの人々がこれまたいい、彼の将来を案じていつも喧嘩ばかりの父親役石橋蓮司さん、優しい娘、橋本愛さん、生瀬勝久さん演じる親友、バイト先で知り合った山田さん演じる若者(山田さんはこういう雰囲気の役、渋いですね)。
全体的に監督の福田雄一さんのカラー全開。堤さんの演技といい、数年前の舞台『バンデラスと憂鬱な珈琲(2009年)』の時を彷彿とさせます。
劇場では結構笑いが起きていましたよ。最後までダメダメっぷりさになんだかスカッとした楽しい作品でした。
《作品情報》
あらすじ
子持ちで離婚歴がある42歳、大黒シズオ(堤真一)。ある日、彼は「本当の自分を探す」と何も考えずに会社を辞めてしまう。だが、ゲームばかりの毎日を送り、同居する父親の志郎(石橋蓮司)から怒鳴られてばかり。そんな中、本屋で立ち読みをしていたシズオは漫画家になろうと決意し、志郎と娘の鈴子(橋本愛)に熱く夢を語る。しかし、出版社に原稿も持ち込むも不採用。さらに、生計を立てようとファストフード店でバイトするが、ミスを繰り返し、さらにはバイト仲間から店長というあだ名を付けられてしまう。
キャスト
堤真一/橋本愛/生瀬勝久/山田孝之/濱田岳/水野美紀/石橋蓮司
公開日:2013年6月15日
上映時間:105分