26日夜公演の観劇は、e+(イープラス)貸し切り公演でした。今回は9列目左サイドの席で全体を見渡せる良席で観ることができたため、ストーリーや演者さんたちの動きもしっかり観ることができました。
舞台は終始、主演の井上芳雄さんの語りと台詞が交錯しながらストーリーが展開していきます。舞台上に小さな野球場をおき、演技や語り、そして映像と音を駆使して、あたかも野球の試合を見ているかのように、観客の想像力を膨らませてくれます。ストーリー自体は、アメリカによくあるストレートな内容ですが、そこには、生きていくための強さ希望や絆、もっともっと深いところまで、メッセージが強く込められた作品となっていると感じました。
主演の井上芳雄さん、私は初見です。ものすごく良い声で、最後の歌も美声に聞き惚れてしまうくらい。子役の二人はダブルキャストですが、1回目2回目ともに同じ演者さんで、二人ともそれぞれの役を丁寧に演じていました。とても良かった。
そして、栗山千明さん。毎回思うのですが、やはり器用な方だなぁと舞台を見ながら感心してしまいました。栗山さんが1人で長台詞という場面が2回ほどありましたが、私の中では、ここはかなり見所です。
2回目の観劇は、舞台が観にくいというストレスがなく、しっかり観ることができました。
今回はイープラスの貸し切り公演。そのため、カーテンコール後に、演者さんが全員残って、井上さんがお話をしてくれました。井上さんが仕込んでいたという、『イープラス』と言うたびに、演者さんみんなで、プラスを両腕で十字の形に作るポーズをするというパフォーマンスを披露。いつ井上さんか合図の言葉を発するのか構えていたり、不意打ちできたのをみんな慌てていたり。演者さんみんな、笑顔になり、素の表情が見れたのはとっても良かったです。
やっぱり、舞台観劇は観る側の想像力や感じる力を強く必要とします。だからこそ、自分自身の感度が高まっていないと、楽しんで観れないのだなぁと今回は感じられた公演となりました。
《観劇日時》
2019年3月26日(火) 18:30開演