運をためる

録りためていたドラマを週末に見るのが最近の慣習になっています。

今期、一番元気になるドラマはTBSの『重版出来!』(火曜日10時)。『じゅうはんしゅったい』と読みます。

舞台は、週刊コミック誌の編集部。「漫画家」とその才能を支える編集者たちの奮闘を新米編集者を中心に描いたドラマです。

黒木華(くろき はる)さん演じる新米編集者・黒沢心(くろさわ こころ)の熱く、まっすぐな姿に、毎回勇気をもらっています。

なかでも、今回の第5話はとても心に突き刺さりました。

大手出版社のトップでありながら聖人のような行動をとる社長の若かりし日のエピソード。

その中で、『運をためる』という言葉が出てきました。貧乏人には貧乏人の生き方があると荒れていた若かりし日の社長が老人に聞いた言葉は『運はためられる』というもの。

老人の言葉はこう続きます。『世の中は足して引いて0(ゼロ)になるようにできている』、 『生まれたときに持っているものに差があっても札(ふだ)は同じ数だけ配られる』、『良いことをすれば運はたまるし、悪いことをすればすぐに運は減る。運を味方にすれば何十倍にも幸せは膨れ上がる』、『問題はどこで勝ちたいかだ、自分がどうなりたいのか自分の頭で考えろ、考えて考えて吐くほど考えて見極めろ、運を使いこなせ』と。

自分の人生を振り返ったとき、なんだかこれらの言葉で府に落ちる部分がありました。

府に落ちて、なぜか救われたような気がします。

たかがテレビドラマかもしれません。でも、ドラマの中のセリフにもあったように、(信じて行動するか、しないかということだと思う)『選択するのは人なのだ』と。

生活習慣が乱れきっていること1つとっても運を減らしているのかもしれません。

ドラマの中の言葉は、今の私の心に重く突き刺さりました。どんなに小さなことでも真面目に、すべてのことに実直に生きていきたいと思います。