映画『線は、僕を描く』

 


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旧作新作すべて、今年私が観た映画の中で最高傑作です!

 

ものすごくものすごく良かったです。 

 

若者たちが抱える葛藤、それを静かに見守る師匠と。苦しみながらも自分と向き合い、『自分だけの線を見つけた』ときの若きお二人の清々しい表情に感動。苦しみ、葛藤と戦いながら、自ら乗り越えて前に進む姿が丁寧に描かれていました。

 

ときに厳しい先駆者たちの言葉は、良くも悪くも彼らに大きな影響を与え、それを苦しみ悩むほど真摯に受け止める若者たちの純粋さが痛いほど伝わりました。

 

終始、目を離せない、近年稀に見る作品でした。

 

 

劇中で筆を入れるときや墨が飛び散るときの音やストーリーを邪魔せず、主人公たちの心の高まりを伝えるかのような音楽の使い方も素晴らしい。観ていた私自身もドキドキと緊張してしまいました。

 

いやぁ、良かったなぁ。

個人的には、横顔が本当に美しい清原果耶さん、最高です。横浜流星さんの表情の変化、湖山先生の代打で絵を書いた江口洋介さん、めちゃくちゃ良かったです。

 

こういう作品に出会うと日本映画最高!と思ってしまうのでした。

 

 

 

《映画情報》

あらすじ〉
大学生の青山霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。白と黒のみで表現された【水墨画】が霜介の前に色鮮やかな世界となって拡がる。水墨画の巨匠・篠田湖山に声をかけられ、霜介は【水墨画】を学び始める。【水墨画】とは筆先から生み出される「線」のみで描かれる芸術。描くのは「自然(命)」。目の前にある「命」を白と黒だけの世界で表現する。霜介は初めての【水墨画】に戸惑いながらもその世界に魅了されていく…。

 

監督〉小泉徳宏
脚本〉片岡翔 小泉徳宏
原作〉砥上裕將

 

キャスト〉
横浜流星
清原果耶
細田佳央太
河合優
矢島健一
夙川アトム
井上想良
富田靖子
江口洋介
三浦友和


主題歌/挿入歌〉yama

 

公開日 :  2022年10月21日

上映時間 :  106分

 

観劇日 :   2022年11月20日 13:00~

ACシアタス調布

 

私にしては本当に珍しくパンフレットを購入しました。公開日程的にはそろそろ終わってしまうのかな。可能ならもう一回劇場へ観に行きたいですね。


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