日本テレビ系新日曜ドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』『invert 城塚翡翠 倒叙集』

いやぁ~終わってしまいました。民放ドラマでは今年一番のお気に入りのドラマでした。鎌倉殿とともに日曜日がこんなにワクワクして待ち遠しい3か月は久々というか、これまでこんな日々はあったのかというほどです。

 

霊媒探偵なんていう、一体、どんなストーリーなんだろうという興味よりも、主演の清原果耶さんはじめ、脇を固める演者さんたちに惹かれて見始めた作品でしたが、想定外というか良い意味で裏切られた作品でした。

 

とにかく、清原果耶さん、小芝風花さんのバディが最高!短い時間ですが、合間合間で見られる二人のやり取りが微笑ましく、毎週癒やされました。

 

しかしながら、このドラマで一番の見どころは、清原果耶さんが演じた城塚翡翠なのですよ。もう一度言います『清原果耶さんが演じた』ここが重要なんです。

 

圧巻だったのは、言うまでもなく『霊媒探偵 城塚翡翠』の最終話でしょう。翡翠と犯人の香月が対峙した、あの長台詞!最終話のほとんどがこの2人の会話劇になります。原作未読での視聴だったので、第1〜4話までの翡翠のキャラクターから一変し、すべてが伏線だったあのどんでん返しには、本当に驚かされましたが、それよりもなによりも清原果耶さんの演技の振り幅の凄さに目が離せなくなりました。もう、彼女の一つ一つの演技に魅了され、一気に引き込まれてしまっていました。表情、しぐさ、すべてにです。

まだ二十歳でこの演技。凄いとしか言いようがない。

 

霊媒探偵 城塚翡翠』は全5話で完結。その後、倒叙ミステリーとしてのストーリーが展開する『invert 城塚翡翠 倒叙集』が新たに始まるという見せ方も斬新で、観ている側は、さらにワクワクが止まらなくなりました。

 

『invert 城塚翡翠 倒叙集』からは、本来の城塚翡翠千和先真(小芝風花)のキャラクターと2人の関係性が観られるし、ミステリーの謎解きと犯人を追い詰めていく過程を楽しめます。

 

原作を1 時間や2時間の枠で上手くまとめるには難しい中で、もちろん、ミステリーとしては少し物足りない回もありましたが、原作の相沢沙呼氏が脚本協力として関わっていたり、監督が原作に沿って作ったというコメントもあり、ここに演者さんたちの表現力が加わって、物足りない部分を補うに足るほど十分楽しむことができました。

 

あえて言うなら、小芝風花さん演じる千和先真の活躍がもう少し見れたら最高でしたね。

 

ここは、原作の相沢沙呼氏にも頑張ってもらい、続編あるいはシリーズ化されたら、めちゃくちゃ嬉しいです。今後に期待です。

 

 

《作品情報》

霊媒探偵・城塚翡翠

日本テレビ系、10月16日(日)スタート 毎週日曜22:30〜放送


出演:清原果耶、瀬戸康史小芝風花及川光博田中道子

 

原作:相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社文庫)

 

脚本:佐藤友治
脚本協力:相沢沙呼

 

音楽:Justin Frieden 

主題歌:「妖(あやかし)」福山雅治アミューズユニバーサルJ


チーフプロデューサー:田中宏史、石尾純
統轄プロデューサー:荻野哲弘
プロデューサー:古林茉莉、柳内久仁子(AX-ON
協力プロデューサー:藤村直人
演出:菅原伸太郎、南雲聖一ほか
制作協力:AX-ON


『invert 城塚翡翠 倒叙集』
日本テレビ系、11月20日(日)スタート 毎週日曜22:30〜放送
出演:清原果耶、小芝風花田中道子須賀健太及川光博


原作:相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』『invert II 覗き窓の死角』(講談社


脚本:佐藤友治
脚本協力:相沢沙呼


演出:南雲聖一、菅原伸太郎、伊藤彰記
チーフプロデューサー:田中宏史、石尾純
統轄プロデューサー:荻野哲弘
プロデューサー:古林茉莉、柳内久仁子(AX-ON
協力プロデューサー:藤村直人
音楽:Justin Frieden
主題歌:「妖」福山雅治アミューズユニバーサルJ
制作協力:AX-ON