あれから2週間。フルマラソンを走ったのが嘘のように、今は普段の生活に戻っています。とは言いつつ、昨日転んだけど…。
遅ればせながら、大撃沈に終わった松本マラソンのレースレポをまとめます。
11月10日(日)大会当日 快晴
スタート会場のエア・ウォーターアリーナ松本(松本市総合体育館)までは、松本駅から6:00〜7:10の間でシャトルバスが出ているので、6:40頃にホテルを出発。ホテルを出ると霧が出ていて白くモヤッとしており、かなり空気もひんやり。予想以上に寒い。
松本駅前はすでにランナーで長蛇の列でしたが、係りの方の誘導でさほど待つこともなくスムーズにバスに乗ることができました。この待ち時間中にふと松本駅方面を見上げると気温0度の文字が!寒いわけです。
会場まで20分ぐらいバスに揺られ、到着してからも、更衣室や荷物預けの案内など、導線はスムーズ。案内看板にも係りの方がいて、わからない時にはサポートしてくれていました。
女性更衣室は体育館内で広々使え、何よりも暖かいのが有り難い。すでに着替え済だったのですぐに準備も完了。ただ、不安だったのがトイレ問題。体育館内のトイレはすでに長蛇の列。
ここでのトイレは諦め、先に荷物を預けトイレを探していると、外にトイレが設置されていて、女性用もあるのを発見。しかもラッキーなことにほとんど並んでいない。トイレの場所探し、これは大会参加経験が多い賜物かもしれません。
トイレ問題も解決し、整列時間まで時間があったので、日当たりの良い場所で、ストレッチと準備体操。黄色に色づいた木々を眺めながら、のんびりしているうちに、整列時間が近づいてきたため、ブロックエリアへ移動。
7:40整列開始。今回はCブロックからのスタートです。スタートまで少し時間があり、寒い中での待機になりました。
そして、いよいよ8:15フルマラソンがスタート。
参加人数も6000人弱と適正人数で、スタートからゴミゴミしていなくて走りやすい。この走りやすさは最後まで変わりませんでした。
実は走り出してすぐに『ちょっと今日はヤバいかも』と体調と走りの異変を感じていました。不安だった膝は大丈夫だったのですが、なんとなく身体の調子が良くない。それでも、走っていれば回復するかもと淡い期待を抱きながら、走り進めました。
沿道には地元の方々が朝早くから出てきてくれていて、『信毎』(信濃毎日新聞)の旗を振って応援をしてくれていました。本当に有り難いです。前半なので、まだ余裕はあり、手を振ったりして応援に応えていました。
走り出して4km過ぎ、松本城が見えてきました。お掘りの周りを、ぐるっと一周します。松本城を過ぎると、そのまま市街地を走り、しばらく行くと薄川の川沿いコースへ。川沿いを走り続け金華橋を渡って対岸へ。さらにしばらく走ると10km地点。10kmファンランのゴール地点です。10kmのファンランの方も一緒に走っていたので、10kmとフルのコースが分かれるところで、『もう10kmでいいんだけどな、ここでゴールしたい』と思っていました。そう、もうすでにこの時点で辛かったんです。
ここからずっと辛い走りが続き、15kmも行かないのにヘロヘロ状態。なんとか、沿道のあたたかい応援に支えられながら、かろうじて走っていました。
15km地点、ここからは『山の神ゾーン』に入ります。ものすごくキツイ坂ではなかったけど、本来の走りもキツイから、もはや坂でキツイのか、コンディションが悪くてキツイのか何が何だかわからない。
『もう本当に無理かも』と思っていた矢先に、名物のエイド『峠の茶屋』へ到着。
助かりましたぁ〜。ここがなかったら、早々に終わっていました。ここのエイドではたくさんの給食をいただけ、地元の食を楽しめます。
ヘロヘロ状態で、まずはお菓子を手渡され、流れに沿って進むと『信州そば』の文字を発見、ヨロヨロとお蕎麦コーナーへ。ここでしっかり立ち止まって、カップに入ったお蕎麦をいただき、折れかけた心が少し復活。『もう、給食を楽しみながら、ゆっくり行こう』と心に決めました。
給食のおかげで、一時的に復活はしましたが、緩やかに続くアップダウンに、またまた心が折れかける。なんとかなんとか走って、2回目の峠の茶屋へ。今回は、このエイド間が近かったのにも助けられました。
前のエイドでいただいたお菓子を手に握りしめたまま、ここでは、山賊焼き(1口サイズ)、おやき、酒まんじゅうに板あめに、たくさんいただきました。
おやきにいたっては、丸いおやきが半分に切られたものと、ステックタイプのおやきが丸々1つ袋に包まれたもの2種類が置かれていて、しかも中身の具材も数種類。ちょっと迷ってしまい思わず欲張ってステックタイプを手にとってしまいました。中身はナスだったかな。
おやきはとっても美味しかったけど、これがちょっと失敗でした。
酒まんじゅうはポケットに入れ、前にもらったお菓子2つを手に持って、反対の手には袋に入った細長いおやき、それを頬張りながら走ります。
両手に食べ物を持って頬張っている(おやきだけだけど)、そんな姿に、沿道の応援のおばさまから、『頑張れ〜』のあとに『食べ過ぎんなぁ〜』と柔らかな優しい声で声をかけられ、『本当、その通り!』と思わず笑ってしまいました。
なかなか食べ終わらないおやきと、前に食べた山賊焼きにより、ちょっと胸焼けしてしまい気持ち悪くなってしまいました。『失敗したぁ〜』と思ったときには、すでに時遅しです。しばらく、気持ち悪い状態のまま走ることになりました。
2回目の峠の茶屋でリフレッシュと行きたかったところですが、すぐにキツイ走りに戻りました。
ハーフにも到着していないのに、早々に次の1kmを目標に走っていましたが、なかなか次の距離表示の看板が出てこない。走っても走っても1kmが遠い。苦しい走りが永遠に続くかのようでしんどかったのを今でもはっきり覚えています。
写真多めで、長くなりそうなので、レポ②へ続く。
会場行きシャトルバス乗り場。結構ランナーさんたちがいたので待つかなぁと思っていましたが、並ぶと係の方たちが、手際良く次に乗るグループ分けをして、あまり待つこともなくスムーズに乗車できました。
写真では遠くが白く霞んでいますが、ホテルを出たときには、すぐそばから結構モヤッと白くなっていました。久しく霧でモヤッているのを見ていなかったので少し感動しました。
バス待ち中に見た松本駅。
よく見ると0℃の表示。やっぱり東京の冷え込みと違う。身体があたたかいのに慣れているのでこの寒さが心配に。
スタート会場のエア・ウォーターアリーナ松本(松本市総合体育館)。こちらが女性更衣室。男性は別の建物になります。
もの凄く黄色く色づいて綺麗。
この木の横辺りで、ストレッチと準備運動を行いました。
準備運動をしていた場所から、会場方面を見たところ。この先に荷物預けやブロック整列エリアがあります。
スタート前、整列中。
〈公式ホームページより〉
今回はコースをYouTubeで予習しておきました。
どの辺りでアップダウンがあるのか、どういうコースなのか知っておくだけでも、レース中の辛さが少し減ります。
薄川沿いのコースです。
同じく薄川沿いのコース。正面には美ヶ原高原の山並み。ちなみに対岸からは、北アルプスが見えます。
コースのどの辺りで撮影したのか忘れてしまいました。市街地もいいけど、こういう風景にも癒されます。でも、私は走りが苦し過ぎて、正直、景色を見る余裕がなかった。本当に残念。
『峠の茶屋』エイドステーション。信州そばのコーナー。
食べやすくカップに入ったお蕎麦。
量も丁度よくて美味しかったです。
これで少し生き返りました。パワーもチャージできました。