2024板橋Cityマラソン

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あまりにも不甲斐ない結果となってしまった今年の板橋cityマラソン。気持ちは重いままですが、なんとかレポをまとめました。

 

3月17日(日) 大会当日

天気は晴れ、まだ走っているであろう正午には気温が20℃越えの予報。暑さが厳しいレースが予想されました。

当日朝は早めの会場入りを予定し、7時前に最寄り駅のJR埼京線 浮間舟渡駅に到着するよう5時半過ぎに自宅を出発。順調に京王線に乗れたのに、乗った途端、府中付近での事故発生のアナウンス。若葉台駅付近から電車は速度を落として走ったり、駅停車時間が長くなったり。『これはまずい!間に合わなくなるかもしれない』と咄嗟の判断で、京王稲田堤駅で下車、乗り継いで小田急線で新宿駅へ向かいました。この遅延にて、浮間舟渡駅へは20分遅れで到着。

朝から不吉な予感がする出来事でしたが、『大丈夫、何も起こらない』と自分に言い聞かせ、朝からのモヤモヤを胸にしまいこみました。

 

浮間舟渡駅からは15分強歩きます。駅周辺にはランナーも多く、人の流れに乗って移動はゆっくりペースでやっと会場入り。

 

去年に続いて2回目の参加なので、会場入りしてからの流れはスムーズでした。そのため、着替えも荷物預けもあっと言う間に完了。

暑くなることを考慮し、ウェアは上は半袖とアームカバー、そして日焼け予防にネックゲーターの夏仕様で行くことにしました。

 

荷物を預け、身軽になってからトイレへ。板橋は女性専用トイレが多く、ほぼ並ばないのでこの点は助かります。ちなみに男性はめちゃくちゃ並んでいましたね。

 

整列時間は8:15。その少し前にはすでに整列ブロックエリアに到着。今回は、私にはちょっと早めのCブロックスタート。Dブロックの方が良かったなぁなどと思いながら、早めの整列で人もまばらだったので前方に並んで待機。スタートは9時なので、ここからかなり待機時間がありましたが、何分、寒くないから並んでいるのは辛くない。

鉄砲隊や、ゲストの土佐礼子さんのお話を聞きながら、開会式へ突入。私はブロックへ向うため歩くいつまでも途切れないたくさんのランナーたちをぼんやり眺めていました。

 

今年の板橋cityマラソンは、5年ぶりに親子マラソンなど全種目が復活。そのため、フルマラソンは全ブロック一斉スタート。

去年のウェーブ方式のスタートはスムーズでストレスもなくて好印象だっただけに、一斉スタートに変わったことは残念でなりません。

と言うのは、整列時間の制限がないから、スタートの号砲が鳴ってもスタッフさんが各ブロックにランナーを誘導していて、本当に怖かったんです。

ブロック前方エリアに並んでいた私の位置から、ブロック後方に設けられたランナー入口が近く、そのため前のブロックのランナーが号砲前後に滑り込む様を目の当たりにしてしまいました。1万人以上の大会で本当に驚くべき光景でした。東京マラソンの転倒事故で亡くなった方がいたというのに、このランナーへの安全の配慮のなさに驚きとともに怒りすら覚えてしまいました。

 

そんな嫌な気持ちを引きづりながら、9時にフルマラソンがスタート。スタート地点までのロスタイムは2分弱。

 

とにかく、京都の時のように突っ込み過ぎず、余力を残すペースを維持することだけ心がけました。ブロックからして周りは速いランナーばかり。周りにつられないよう、『ゆっくり走る』と言い聞かせながら進みました。とにかく30kmまでは少し余裕を残せるぐらい体力を温存したい。

 

スタート後の走り出しはまあまあ快調。周りのランナーさんにバンバン抜かれても自分のペースをとにかく守る。

 

このまま、苦しくない1km5分後半ペースを維持。脚も調子は良さそうだったのですが、8km付近で左小指の先がシューズに当たり出し痛みが発生。『嫌だなぁ。後半、痛みが強くならないといいのだけど』と不安を感じながらもどうすることもできないまま走り続けていました。

 

小指の他にも、もともとの右足裏の痛みなど足の不安はありましたが、快調に走れていたのでこのまま行けると思っていました。しかしながら、やっぱりフルマラソンは甘くはなかった。

 

前半からスタート地点では感じなかった河川敷特有の風が吹き出しました。横風に向かい風とやや強め。気温もグングン上がっていたのでしょうが、この風のおかげで、体感的には暑さは感じず。ただ、汗は結構かいている。

風で走りにくい上に、多量の発汗が私には気付かないぐらい、ゆっくりジワジワと体力を奪っていました。

 

念のため、11km 過ぎでエネルギージェルの補給とともに、足攣り予防に早めのマグオンを投入。そして、エイドでは毎回水分補給に努めました。

 

板橋はちょうど中間地点が折り返しになります。

12〜13kmぐらいまでは余裕はありました、単調な風景に飽きてしまい、折り返しまでがものすごく長く感じました。

 

それでもなんとか中間地点に到達。まだこの時点では若干の余力あり。

 

横風か向かい風が多かった往路から、復路は少し追い風かなぁと思っていましたが、徐々に横風、追い風、向かい風と荒れ狂う風に。

すでに体力はかなり無くなっていたようです。24kmあたりでガクッと一気にしんどくなりました。おそらくこの辺りで4時間のペースランナー集団に追い抜かれたと記憶しています。いつもより早い段階で追いつかれている。ここで余力を振り絞りギアを上げて4時間ペースで走るリズムへ少しペースアップしました。リズム良く走っていたら、すぐに集団に追いついてしまい、逆にペースが合わず走りにくい。その上、横に広がる集団は空きスペースがなく容易には追い抜かせません。

27km辺りまで我慢してついて走りましたが、余計に疲れるため、無理にスピードを上げコース外の雑草生える足元が不安定なエリアから追い抜きました。しかし、この無理をしたのがたたったのか30km手前でペースランナー集団に再吸収されてしまいました。

 

追い抜かれて頑張る気持ちが一気にダウン。苦しい走りで進むと30km手前のエイドに到着。ここは、楽しみにしていた『おにぎり』のあるエイド。走りは苦しいのにしっかり立ち寄り、おにぎりを一ついただきました。おにぎりと言っても寿司ネタ大のシソ握り。小ぶりだったのがちょっと残念でした。

おにぎりで気分転換と行きたいところでしたが、走りの方は変わらず苦しいまま。

 

30km以降は、長く辛い走りに。苦しさと脚の動かなさと、時々、太腿が攣りそうになるのをしゃがんでは立ち直るのを繰り返し。日差しの強さを背中に感じ、風は相変わらずの強さ。そのうちに、2組目の4時間のペースランナー集団にも追い越されました。

 

残り3km地点。この辺りだったと思いますが、計測表示板があり、時間は12:45過ぎを表示していました。瞬間的に残り1km5分で行けば4時間切れるかもと思いましたが、東北や京都の時のように頑張る気力はなく、スピードアップしようという気持ちが沸かない。この時点で完全に4時間切りを諦めました。

 

そして、40km地点でアクシデント発生。

 

右の太腿が攣りかけたため、しゃがんでストレッチ。ここまではいつも通り。その後がダメでした。しゃがんだところから立ち上がると、腰から下がゾワゾワする嫌な感覚とともに力が入らない。走るどころではなく、そっと歩いてみますがそれがやっと。

 

もはや完全に戦意喪失。走る気力すら沸かない。

 

ただフィニッシュ地点まで残り2km。ここまで来たらなんとか歩いてでもゴールを目指すしかない。

 

かろうじて前へは進めるので、脚を引きづりながらゆっくりペースで歩き続けました。

 

少しフラフラしていたので、軽く熱中症になりかけていたのかもしれません。

 

しばらく歩いたところで、気力を振り絞り少しだけ小走りを試しましたが、今度は太腿だけでなく両脚の脛や足指やらあちこちが一気に攣る始末。その場で立ち止まりしばし動けず固まってしまいました。

 

もう走ることは厳しい。悔しくて顔を上げて歩けない。

 

歩きの2kmはとてつもなく長く、歩いても歩いてもゴールできないのではないかと思うほど。

 

脚を引きづりながら歩き続ける中、フィニッシュ地点が近くなると応援する方々も増えてくる。走れないことが本当に情けなく悔しい。

 

やっとフィニッシュゲートが見え、両サイドの応援は力強さを増しますが、それでも走れない。フィニッシュゲート間近のギリギリまで歩いて、残り20〜30mあたりで、どうにかゆっくり小走りでき、そのままフィニッシュゲートをくぐりました。

 

悔しい気持ちと情けない気持ちでいっぱいの中、全身脱力状態でしたが、フィニッシュ後、なんとか前に進み完走メダルとシャーベットステーションへ。

 

座って気持ちを落ち着けようとシャーベットをいただいていましたが、強い風にさらされて身体が凍えるように寒い。

悲鳴を上げている身体をゆっくり休めることも出来ず、近くのホットドリンクステーションで温かいアップルティーをいただき、荷物受け取りと着替えに向かいました。このときもゆっくりゆっくりでまともには歩けませんでした。

 

帰りは電車待ちで立っているのも辛くて。京王線で良いタイミングで京王ライナーに乗れゆっくり座れたのがせめてもの救いでした。

 

勝負レースのつもりで挑んだ今大会は、本当に悔しいレースとなってしまいました。

 

大会運営に関わった全ての皆さまに感謝致します。ありがとうございました。

 


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会場へ向う途中。ランナーさんが多く自分のペースでは進めません。それを見越して早めの会場入りが良いかと思います。

 

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会場に入ると、屋台のエリアが。今年は屋台もたくさん出ていました。

 

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更衣エリアへ向うところ。

 

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当日のスケジュール。 

 

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フルマラソンのコース。

 

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整列前スタート地点。


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スタート前整列。今年はCブロックから。左手の看板はBブロック入口の案内板。


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走り終わって帰る途中で撮影。奥にフィニッシュゲートが見えますが、私のラストはもっと先まで歩いていました。


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フィニッシュ後、恒例のシャーベットステーション。今振り返るとよく撮影できたなぁと思います。


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今年もりんごのシャーベットをいただきました。

 

 

これで今シーズンのフルマラソンは終了となります。気持ちが落ち着いたら、また、フルマラソンをしっかり走れる身体作りとトレーニング方法の再検討が必要ですね。とにかく今は、次へ走り出せるように、ゆっくり身体を休めたいと思います。