入院回顧録〜入院2日目(手術当日)〜

1月20日(木)手術当日。

朝6時45分前後検温で起こされる。6時半起床だったのをすっかり忘れ2度寝してしまった。


今日は朝から絶食。とくに空腹感なく辛さなし。飲水は10時まで。ぎりぎりまでしっかり飲む。


そして、8時半。2回目の浣腸に呼ばれる。今朝は、時間差で少しずつ4人を呼んだみたい。浣腸が終わってから看護士さんに「どれくらい我慢したらいいのか」質問。決まった時間はないが出来るだけ我慢してと言われた。ゆっくり入りたかったので2か所あるトイレの皆があまり使わない奥の方のトイレへ行き、1分半ぐらい我慢する。水様の便が昨日より出たが、まだ、すっきりしなかった。


トイレから帰り、指示されていた通り、下着をはずし上着だけ術衣に着替える。薄いタオル生地で前開きタイプの膝下まである術衣。なんだか落ちつかない。ちなみに下は最後まで下着とパジャマをはいていた。


10時過ぎ、点滴がスタート。500mlが2本と抗生物質のちっちゃいのが1本。午前午後に分け行う。左手前腕から針を刺しちょっと痛かった。(この針は頑張ってくれて、最後まで刺し直すことがなかった)。

ちなみに今日の手術の入り時間がいつの間にか16時半になっていた。

お昼前ぐらい。看護士さんから手術がちょっと早まりそうと言われ、点滴を早めてもらう。


13時、看護士さん再び来室。私の前の方の手術がスタート。手術が1時間早まることが決定。家族にも14時ぐらいに来てもらえるか確認してと言われたので、またまたこっそり妹ちゃんにメール。妹ちゃんなんとか大丈夫そうと。この時、看護士さんに弾性ストッキングもはいておくよう指示を受ける。点滴があってちょっとはきにくかった。


14時前看護士さん来室時に妹ちゃん到着。その後、歯磨き、トイレ済ませる。


その後、妹ちゃんとおしゃべり。手術と全く関係ない話しで少し盛り上がる。マラソンの話も出たので那覇に誘うが断られた。沖縄には惹かれていたようだが。この時、全く手術のことを考えておらずおかげで看護士さんに呼ばれるまで緊張感なく過ごせた。本当に感謝です!

そんな中、青い術衣のまま先生が病室に来てくれた。「今日はよろしく」と簡単な挨拶と書類の変更(子宮筋腫も追加だったので)だけだったが、いよいよ手術するんだなぁと実感した。


その後またおしゃべりして呼ばれるまでの時間を過ごす。


15時〜15時半の間だったと思う。看護士さんに呼ばれる。強制連行!!病室で妹ちゃんと別れ、歩いて手術室に向かった。



手術室は同じ2階にありナースステーションを右に曲がってすぐ。手術室の扉が開くとすぐに手術台が見えた。


手術室に入ると、麻酔科の先生と看護士さん4人ぐらいが待ち構えていた。


この後はなにもかも、あっという間だった。


手術台に自ら乗り仰向けに横になると、あっという間に4人がかりで心電図やらサチュレーションやらその他もろもろをつけられた。


そして、マスクをして、点滴からも麻酔が入った。深呼吸2回。皆が見守る中緊張してちょっと息苦しかった。覚えているのはそこまで・・・。


声をかけられ気づいた時には終わっていた。意識が戻るとおなかに痛みを感じた。結構痛かった。


気管挿管したので、声がしゃがれてしっかり出せない。それでも、頑張って「ありがとうございました」と言った気がする。でも、後から考えると、その時どこにいたのかはっきりせず、手術室のスタッフに言ったのか病棟の看護士さんに言ったのかは定かでない。


手術後、回復室へ。どうやら2人部屋らしい。意識はそこそこあった。痛みでかなり辛かった。看護士さんより「今、ご家族が来るから」と声をかけられ、しばらくすると、妹ちゃんが入ってきた。「どうですか?」と聞かれて、私が何か言ったあと、「痛そうなので帰りますね」と気を使ってくれて、すぐに帰って行った。その背中に頑張って「ありがとね」といろいろ声を振り絞ってかけた。気を使ってくれてのこととわかっていたが、本当にあっという間に帰って行ったので、痛いながらもちょっとおもしろかった。


回復室に戻ってからがかなり辛かった。酸素マスクをして、バルーンカテーテル(おしっこの管)、点滴などの管だらけ。夜勤の看護士さんがたぶん2時間おきに見にきてくれて、血圧や傷などをみていってくれた。


痛いと看護士さんに言うと点滴から痛み止めの薬を入れてくれて少し楽になったが、なにせ寝返りが辛い。腹筋に力が入ると傷が痛む!!ベッドの柵につかまってお尻の位置をずらすのさえきつかった。しかも長い時間横向きも辛いので、仰向けの時間が長くなり、左のかかとが痛み始めた。なので頑張ってごろごろする。



たぶん22時頃、看護士さんに酸素マスクをどうするか声をかけられた。先生からはできれば朝までつけておいてほしいが、10時(22時)以降なら外しても良いとの指示らしい、ちょっと迷ったがはずしてもらうことにした。


酸素マスクをはずしてしばらくは息苦しさがあったが段々慣れていった。



一緒に回復室にいた患者さんは同じく婦人科の病気で手術された方のようだった。カーテンで姿は見えないが、眠れなかったので、看護士さんとの会話ははっきり聞こえた。肩やみぞおちがかなり痛いみたいだった。しっかりした会話で看護士さんとやりとりしていた。私より先に手術したとは言ええらいなぁなどと辛いながら考えていた。


結局、うつらうつらしていたが、朝まであんまり眠れなかった。2時間おきに看護士さんがくると目を覚まし、次に看護士さんがくるまでの間、寝返ろうともがいたり、ちょっと落ち着くと少し寝ていたみたいだった。


ものすごく辛く長い夜だったが、時間が経つのが遅いとはあまり感じなかった。もがきながらも、気づいたら朝を迎えていた。