第16回 高尾山森林走遊学大会 レポ2

走り出しは学校の脇の舗装路を下り、右折してすぐに山道に入った。

山道を少し行くと、人一人が通れる細い道幅の登りが始まる。細い道に一気にみんな集中するのでここからはしばらく歩きが続く。結構急な登りがあったりで、それこそ木の根に足場を作りながら、足元ばっかり見ていた。つづら折りの登りがしばらく続く。


狭い狭い登りから林道に入ったところで最初の給水ポイント。しっかりお水をいただく。ここで、一旦小休憩し数枚写真を撮った。まだ余裕あり。

林道からはしばらく下りが続く。林道もさほど広くなく、途中から折り返してきたランナーさんたちが登ってくる。『今走っている道を登るのかぁ』とぼんやり考えながらも足元から目が離せない。走路はもちろん未舗装の土道。ぬかるんでいたり、ゴロゴロ大小様々な石があったり、かなり足場は悪い。


そして、折り返し地点に到着。ここは第1チェックポイントになっていて、ゼッケンにチェックをしてもらい、給水所にてお水をいただく。


ここからが恐怖の登り。今下ってきたところを戻らないといけない。スローペースでひた走るが、呼吸はかなり荒く、肺がもげそう。それでもなんとか歩かず登りきったみたいで、次第にゆるやかな下りが始まった。


林道を下る途中、給水ポイントがあったが、ここは取らずにスルー。


段々、下りもきつくなる。スピードがつきすぎてしまって怖い。いつまでも続く下りに脚がしんどくなってきた。膝にもきていたが、足首がやたらしんどい。そのうちに右足の指が痛み出してきた。親指と2番目がどうやらこすれているよう。


足の指、後々痛くなりそうだなぁと思いつつ、少し下りのスピードを緩めるよう意識した。

途中、スタッフさんに『もうすぐ折り返しだよ〜』と声をかけられるが、何故かここから行けども行けども折り返しにたどり着かない。反対側は登りで戻ってくるランナーたち。そして、まだまだ続く下り。


後半下りの走路には所々に管のようなものが横切っていて、飛び越えないといけない。段々、脚があがらなくなる。思うように動かない。引っ掛けないようものすごく注意を払う。


『まだ〜?まだなの』と何度思ったことか。

そうして、ようやく下りの終点、折り返しである第2チェックポイントに到着。ゼッケンにチェックを入れてもらいここで最後の給水。


そして、ここからが地獄の登り。ここからは歩いている人が多数いたが、私は行けるところまで走る。

でも、しょっぱなからかなり苦しい。脚に負担をかけないよう歩幅を小さくして走る。ちょこちょこしか進まない。それでも歩いている人よりは少しだけ速い。


前に2人ほど走っている人がいたのでついていく。お一人はペースがあわず抜かさせてもらった。もうお一人に必死についていく。もう1回目の登りとは比べものにならないくらいきつい。


周りの人には迷惑なくらい呼吸は荒い。ひたすら登りは続く。脚ももうパンパン。



そんな中、一箇所絶景ポイントがあったので(行きで発見)、小休息し写真撮影。


わずかな休息だったが少し気分転換になったみたい。でもまた登り始めると一気に呼吸がつらくなる。しばらく頑張って走ったがとうとう歩いてしまった。ちょっと左脛がピクつき始めたので大事をとって歩きに切り替えた。


歩き始めても呼吸が整わずつらかったが、しばらく歩くと行きで林道に入る前の細い道の入り口に到達。ここにスタッフさんがたくさんいて、走路を誘導してくれた。


ここからしばらくつづら折りを下るが、道幅は狭いし、急でかなり怖い。クネクネ道で脚が滑りそうになる。足場の悪そうなところにはスタッフさんがいて、『ゆっくりね』と声をかけてくれた。それでも滑りかける。『もうかなり膝が笑ってるんだから、ゆっくりだよ』と、スタッフさん。確かに脚は言うこときかない。スタッフさんの明るい声かけで真剣な顔がちょっと笑顔になった。

細い道だが直線は小走り、カーブでは歩くぐらいスピードダウンしてゆっくり慎重に進む。

下りが急で脚が言うことをきかず大股でどんどんスピードがついてしまう。怖いよ〜。


恐怖におののいていると、前の男性ランナーさんがちょこちょこ刻みながら上手に走っているのが見えた。なんだか走りやすそう、男性ランナーさんを真似してついていく。


上手くちょこちょこ走りができると楽に走れる。これはいい〜。でもまだまだ下手くそ。


途中、短い距離の登りを挟んだが、ここにいたスタッフさんに『登りはこれが最後、あとは下り500m』と言われ一気に元気になる。


そうして、下っているとゴールのあるグラウンドが見えてきた。あと少しだぁ!!


下りきってグラウンド内に入るとランナーさんや応援の方々が声をかけてくれた。残りはグラウンド半周。ラストスパート。


そして、ようやくゴール!!前の人はキラキラのゴールテープをはってもらっていたが、私の時にはテープが間に合わずゴールテープを切れなかった、残念。でも無事にゴールできた。嬉しい!!


途中、足の指が痛くなったりしたけど、転んだり、滑ったり(滑落したり)、つまずいたりすることなく、無事に帰ってこれた。


本当に良かった〜。

チップをはずしてもらいスポーツドリンクをいただいて、しばらくグラウンドで休息。


ストレッチして落ちついたところで着替えに戻り帰路についた。


済んだ空気や景色は最高、でもやっぱり自然は厳しい。登りも下りも本当にしんどかった。


でも、とってもとっても楽しく走れた。


大会をサポートしてくれたスタッフの方々は、本当にいいポイントにいてくれて、ナイスな声かけをしてくれるなど、自然の中を走っているのに、何不自由なく走れた。


それに事前に連絡があっただけに給水マナーもバッチリ。カップは散乱することなくしっかりゴミ袋に捨てられていた。


こじんまりしていて手作り感たっぷりで、本当に素敵な大会だった。


大会運営スタッフの皆様、長い時間、ランナーのために本当にありがとうございました。


登りのきつさは忘れません。それにスピードupの下り坂は本当に怖かったけど、元気で走り続けていたら、来年も是非参加したいです。