第12回湘南国際マラソン レポ3

レース後半戦です。

 

20km地点に到着後、ここからさらに応援も少なくなり、キツい区間が続きます。とにかく1kmが長いんです!

 

25km前後から、とうとう脚に異変が現れました。右脚を中心に太ももの前も後ろも筋肉がピクピクし出し、今にもつりそうな嫌な感覚。太ももの違和感と戦いながら走り続けましたが、脚が持ちこたえ切れず、30kmまでに数回軽いつりで立ち止まりました。途中、正面に綺麗な富士山が見えましたが景色を楽しむどころではありません。本当に試練の走りです。

 

 

そして、苦しみながら30km通過。折り返し後半からは、給水所があるごとに立ち寄り、頭から水をかぶったり、しっかり水分補給をしたり。

 

苦しい最中でも28kmのハッピー給水や31kmのすめしおにぎりはしっかりいただきました。胃の方は元気なんです。

 

ただ走りは苦しい。30km以降はもう辛すぎて顔は歪みっぱなし。息づかいも荒い。

 

左手に見える綺麗な海岸線が見えても辛さの方が勝っている。海岸から応援してくれていた皆さんに何も応えられなかったのが心残りですが、それだけまったく余裕がありませんでした。

 

そして、魔の38km過ぎ。とうとう、それはやってきました。

 

それまで持ちこたえていた右の太もも前面が強烈につってしまい激しい痛みが。脚を曲げることも、痛くてかがんだ身体を起こすこともできなくなりました。痛みでピクリとも身動きできないのです。

 

強い痛みの波は一向に収まる気配がない。筋肉がちぎれるのではないかと思うぐらいの強い太ももの痙攣に『もう走るのは無理』と本気でリタイアを考えました。

 

痛みに耐えながら、私の両サイドを走り抜けていくランナーが視界をかすめ、走れない自分が情けなく涙が溢れました。あと4kmが走れない自分が本当に情けなかったんです。

 

それでも、痛みに耐え、かなりの時間かけてコースの端に移動できるまでに。端に移動してからも、時々ぶり返す太もものつりに必死に耐えながら、じっとしていると、なんとか脚を引きづりながら前に進めることができるようになりました。

 

前に進むといっても、もちろん走ることはできません。

 

しばらく脚を引きづりながら歩きます。この頃は、歩くことすら必死でした。

 

少し落ちつくと、試しに走ってみますが、すぐに脚がつってしまい、走れても数10mがやっと。

 

歩いてでも、なんとかゴールはしたい!

 

そんな思いだけが心の支えでした。

 

必死に進み気がつくと、二宮の折り返しを示すバルーンが見えてきました。あそこを越えれば40km。あともう少しと気持ちを奮い立たせます。

 

折り返し地点通過後、最後の給水をとり、40km地点を目指します。

 

そして、40km通過。この辺りから、ゆっくりですが止まらず走ることができるようになってきました。このまま走り続けられることを祈りながら、ペースをあげたい気持ちを抑え走ります。

 

走って走って、いよいよ左手にフィニッシュゲートのある大磯プリンスホテルが見えてきました。

 

さらに我慢の走りで、やっと左折。あとはフィニッシュゲートまで、最後の難所、会場に入る登り坂。最後の力を振り絞り、坂を登りきって見えてきたフィニッシュゲート。これで最後だ!と必死に走りゴールすることができました。 

 

長く辛い42.195kmが終わりました。

 

本当に辛かった。こんなに泣いたフルマラソンも初めてです。

 

ゴール後は、身体を冷やさないようすぐに着替えに戻り、遅めの昼食をとって帰路に着きました。久し振りに脚を引きづりながらの帰宅です。

 

長い長い1日が終わりました。

 

最後に、

 

たくさんのサポートと応援をしてくれたボランティアの皆さま、大会に関わった全ての皆さまに感謝致します。ありがとうございました。


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最後の左折後、走っていると見えてくる幟です。ここまでくれば、あとは最後の登り坂を走りきるのみ。


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今年の完走メダルです。


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