今の病院を選んだ理由

今、通っている病院は結構自宅から遠い。電車だけで1時間、自宅からの歩きとバス利用をあわせると1時間20分〜1時間半ぐらいかかる。昨日の通院の時に、病院で一緒になった方と話をしているうちに、なぜ今の病院を選ぶに至ったか思い出した。


術後の後遺症(痛み、仕事や趣味のスポーツ復帰)のことを考えると手術をするなら腹腔鏡が第一選択だったので、そこから、ネットなどで情報収集した。腹腔鏡は技術が必要でバンバンやっている手術ではなく、行っているところは限られているらしいことを知った。なんとなくではあるが私自身も、腹腔鏡というと医師なら誰でもできるという手術ではない、専門の技術が必要というイメージは持っていた。


ネットで調べるとまずは腹腔鏡で有名な病院がヒットしたが、どこも待ちの期間がものすごく長いことがネックだった。しかも大きな病院になると先生が何人もいて誰に当たるかわからない。口コミなどを見ていると同じ病院でも良し悪しいろいろ書かれていてとても不安に感じた。しかも、どこもそんなに近くはなかった。


自宅から近いところにもいくつか腹腔鏡を行っている病院をみつけたが、どこもなんだか「ここ」という印象を感じなかった。たぶん、いろいろ手術しているうちの1つ的な感じで腹腔鏡が取り上げられていたからだと思う。



そんな中、今通っている病院は、待ちの期間が他より少なく腹腔鏡ができると、腹腔鏡を全面に出していた。


下腹部の痛みがあっったこと、まだ、確信はなかったが卵巣の中身は血液でチョコの可能性が高いと勝手に思っていたので、生理のたびに病巣が大きくなり捻転や破裂の不安があったためできるだけ早く治療してもらいたいと思っていた。



小さい病院だったが、なによりも、腹腔鏡の認定医の先生がいて、腹腔鏡手術の症例数が多いことが一番の決め手になった。


「腹腔鏡の症例件数が多い」


ここが大きかったのだと思う。


昨日、病院で一緒になった方は、大学病院からの紹介だったが、系列の大学病院ではなく、自宅から遠いこの病院を紹介されたのだそう。そこの先生からは、紹介した理由を症例数が多いからと説明、「医者じゃなく、なんでもそうだけど、たくさんやっている方が上手いでしょう」ということだったらしい。なるほどと思った。


今の病院にたどり着くまでにいろいろあって、病院に強い不信感があった。



今のところで気持ち的に治療できないほどのダメージを受けたら、もう治療自体を放棄しようとも思っていた。結構精神的に切羽詰まっていた。


でも、救いの手はあるもので、初診の時の印象はとても良く、病名が確定しやっぱり手術というショックもあったが、それまでの不安に満ち満ちていた私の心は少し安らいだのを覚えている。


その後はちょっとのことで不安になることはあったが、先生は手術については力強く説明してくれていたし、手術(技術)自体の不安はほとんど感じることはなかった。


今、元気に話をできるようになって、やっぱりこの病院に決めて良かったんだなぁと改めて感じた。